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「不退転の決意」の意味と使い方・類語・例文|横綱/政治家

初回公開日:2017年12月26日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

政界や相撲界など不退転の決意を語る場面がありますが、不退転の決意とはどういう意味でしょうか。この記事では、不退転の決意の意味や使い方、横綱や政治家、スポーツ選手、武将の言葉など色々な例文を上げながら、不退転の決意について詳しく紹介します。

「不退転の決意」の意味と使い方

「不退転」とは、決して退かないという意味です。「不退転の決意」とは、ひとたび心に決めた誓願や志を絶対に曲げることなく、何があっても屈しないことです。強固な意志で、何としても成し遂げるという思いを表明する時に「不退転の決意で」と語ります。

「不退転の決意」の人は、くじけない、嘆かない、愚痴を言わない人です。不退転の決意が固い人の特徴として「進まざるは退転」という情熱が胸中に燃えています。時は常に動いているので、前進していない惰性の状態は、もはや後退だという考え方です。

三国志や大河ドラマなど、戦国時代を描く物語でも「不退転の決意」は使われます。合戦に臨む時に「不退転の決意」を表明しないと武将は務まりません。殿や軍師も「不退転の決意」のない者に先陣を切ることを許しません。また、城を守る重役を担う時にも「不退転の決意で」と語ることがあります。

不退転とは退転しないこと

不退転とは、退転しないことです。この道を進むことが正しいと一度決めた心を途中で変えないことです。途中で歩みを止めてしまうことが退転となります。「不退転の決意」は、軽々しく語れるものではありません。ここぞという時に使う重い言葉です。

「不退転の決意で臨む」と決意表明しては、途中でやめてしまうということを繰り返せば、完全に信用を失います。熟慮に熟慮を重ね、この道を行くことが間違いなく正しいと確信した時に初めて「不退転の決意」を語ることができます。

「不退転の決意」の類語

不退転の決意の類語はたくさんあります。アメフトやラグビーなど常に全力を尽くすプロスポーツ選手や、五輪、世界選手権などで活躍するアスリートがよく口にする言葉に「ネバーギブアップ」があります。「絶対にギブアップしない」という強い気持ちは「不退転の決意」に近い言葉です。

「七転八起」も「不退転の決意」の類語です。何度転んでも必ず起き上がるという熱い気持ちは、まさに「不退転の決意」と言えます。倒れても倒れても絶対に立ち上がるという精神は、例えば、ボクシングや総合格闘技でも生きます。「七転八起」は事業が傾いても諦めない決意表明にも使われます。

「勇猛果敢」「勇猛精進」なども「不退転の決意」の類語です。前へ、前へと驀進するイメージが浮かぶ言葉となります。決して後ろへ下がらない、引かないということです。相撲でも引いて負ける負け方が一番恥ずかしい負け方です。

不退転の決意=負けじ魂

「不退転の決意」の類語に「負けじ魂」があります。スポーツの場合はルールがあるので敗北はあります。しかし、人生は「負けないことが勝つこと」です。本人が屈服しない限り勝負は続いています。「負けた」と思った時点で負けです。

「負けじ魂」の人、すなわち「不退転の決意」の人は、他人が勝敗を決める「負け組」などという言葉は始めから眼中にありません。途中はどうあれ最後に勝つことが勝利の人生です。人生の戦いは最後まで分かりません。

他にも「不退転の決意」に近い言葉は、諦めない心、屈しない、屈服しない、へこたれない、挫けない、投げ出さない、懲りない、粘る、頑張る、凹まない、逃げない、しょげないなどあがります。「不退転の決意」の人は一歩も引きません。

「不退転の決意」の使われるシーン別の意味

政治の世界でも「不退転の決意」はよく使われる言葉です。「偉大なる魂」と謳われたインド独立の父、マハトマ・ガンジーは、強大な権力が暴力で威圧しても、一歩も退くことなく歩みをやめません。最後に銃殺されるまで非暴力闘争を続けたガンジーは、まさに究極の「不退転の決意」の人です。

作家であると同時に政治家でもあったヴィクトル・ユゴーは、亡命先から民衆に勇気の言葉を送り、人々を鼓舞し、立ち上がった民衆がついに圧制を倒して、ユゴーは凱旋門に凱旋将軍として帰還しました。全く引くことを知らない不退転の決意の闘士です。

歴史上の偉人は崇高な例ですが、もっと身近な場面でも「不退転の決意」を語る人はいます。例えば、大相撲の横綱や日本の政治家も「不退転の決意」を語るシーンがあります。

横綱・大関昇進の口上

大相撲の番付で、関脇までは番付表を見て本人が知ります。しかし、関脇の上の位の大関と、最高位の横綱だけは別格です。大関や横綱に昇進が決まると、日本相撲協会から使者が本人と親方のもとに走り、昇進したことを厳かに伝えます。

本人と親方には、使者が来ると前もって知らされているので、昇進した力士はその場で口上を述べる決まりです。その口上の言葉に「不退転の決意で」という言葉や、不退転の決意に近い言葉が語られることが多いでしょう。

貴乃花は「不撓不屈」という言葉を述べました。困難にあっても挫けないという意味で、まさに不退転の決意です。そして「不惜身命」という言葉は、身命を惜しまないという意味なので、ある意味、不退転の決意以上の言葉といえるでしょう。

堅忍不抜・全身全霊・勇往邁進

貴乃花の兄の若乃花は「堅忍不抜」という言葉を述べました。心を動かさず、我慢強いこと、辛いことに耐えることです。まさに不退転の決意です。白鵬の「全身全霊」は、身も心も全てを使い果たす決意を感じます。

他にも「勇往邁進」は、勇気を持って目的に向かい進むことです。不退転の決意とは、ただ退かないだけでなく常に前進することです。前へ前と勢いよく驀進するイメージです。実際の相撲の取り組みでも、寄り、押し、突きで前進することが基本となります。力士にとって不退転の決意は必須条件です。

政治家の不退転の決意

「不退転の決意」の意味と使い方・類語・例文|横綱/政治家
※画像はイメージです

日本の政界で「不退転の決意」という言葉が使われるのは、主に選挙です。出馬する候補は「不退転の決意」を表明します。絶対に当選するという決意表明がないと有権者の心に響きません。また、選挙戦が開幕する時に、政党の党首が全員当選を目指して「不退転の決意」を語ることがあります。

新たに政党の代表に就任した党首が「不退転の決意」を表明することがあります。知事や市長、あるいは大臣など重責を担った時にも「不退転の決意」が重要です。また、総理大臣が国の難局を打破する時や難しい課題に取り組む時に「不退転の決意」を語ります。

政界やスポーツ界の他には、警視庁捜査一課長が、難解な事件を解決する時に「不退転の決意で絶対に犯人を逮捕する」と捜査員を鼓舞する場面があります。受験生の部屋にも「不退転」という言葉が貼ってあることがあるでしょう。受験生を指導する教師も同じ決意でしょう。

「不退転の決意」の例文

「大軍を目の前にして険しい表情の大将だが、不退転の決意が漲っていた」「勇猛果敢な敵軍の将兵に怯むことなく、不退転の決意を固めていた」「劣勢に怯む兵士の士気を上げるために、総大将は不退転の決意を語った」など、「不退転の決意」は合戦のシーンによく使われる言葉です。

開戦で先陣を切る重役を任された武将が「不退転の決意で戦い抜きます。敵将の首を獲るまでは帰りません」と悲壮な覚悟の時にも「不退転の決意」は使われるでしょう。

合戦以外でも、非常に難しい和睦の使者に任命された家臣や軍師が「不退転の決意で行ってまいります」と殿に語る場面があります。

不退転の決意で臨む

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