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「コツ」の語源|漢字表記・徒然草での使用例|例文5つ

初回公開日:2018年03月23日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2018年03月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「コツ」という言葉を見聞きし、使用したことはありますか。よく使われる言葉ですが、その語源を知っている人は多くありません。実は、漢字表記も存在します。語源や漢字表記を辿ることで、言葉の意味を正しく理解することができるでしょう。「コツ」の語源についてご紹介します。

「コツ」とは

「コツ」の語源|漢字表記・徒然草での使用例|例文5つ
※画像はイメージです

「コツ」という言葉を聞いたことはありますか。「料理をおいしく作るコツ」や「綺麗な文章を書くコツ」など、様々な分野において見かけることの多い「コツ」ですが、その意味や漢字表記を正しく知っている人はそう多くないでしょう。

当たり前に使っているようで、実は説明できないといった言葉は多くあります。美しい言葉表現を得るためには、正しく理解することが必要です。今回は「コツ」という言葉について、確認しましょう。

「コツ」の意味

「コツ」とは、「物事をうまく処理する要領」を指す言葉です。つまり、「物事を行うに当たって重要となるポイント」や「効果的な処理の仕方」を意味します。「コツ」を押さえることで、よりよい結果を得ることができるでしょう。日常生活や仕事など、どの分野においても必ず存在する「コツ」を知ることが、上達への大きな一歩となるでしょう。

ただし、「コツ」とは物事の全貌ではありません。中枢として捉えるのが良いでしょう。

「コツ」は外来語か

「コツ」というと、カタカナ表記が一般的です。カタカナ表記であるが故に、外来語なのではないかと疑問を抱く人も少なくありません。しかし、実は「コツ」という言葉、外来語ではありません。というのも、カタカナ表記がもともとの形ではないからです。「コツ」には漢字表記が存在します。

しかし、「コツ」の漢字をご存知の方は少ないでしょう。漢字表記や語源を確認してみると、意味も分かりやすくなります。

「コツ」の漢字表記

「コツ」とは、漢字表記にすると「骨」となります。まさかこんなに身近な文字で表すことができるとは、意外に思われる方も多いと考えられます。しかし、文字が表す意味を理解すれば、「コツ」を「骨」と表記することにも頷けるでしょう。

「骨」とは、体の中心に存在し体を支える役目を果たしている物質です。そのことから、人間の本質や素質などを意味するようになったと考えられています。

「コツ」の語源

「コツ」の語源|漢字表記・徒然草での使用例|例文5つ
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「コツ」という言葉の語源は、漢字表記からも分かるように、「骨」にあります。骨という物質の役割として、「物事の中心すなわち本質、素質」という意味を持つ言葉です。

では、「コツ」という言葉が使われるようになったのはいつ頃のことでしょうか。なぜ「骨」という言葉で「物事の本質」や「素質」を表すようになったのか、言葉が使われるようになった大元を探ってみましょう。

「コツ」という言葉の歴史

現代において非常にポピュラーに使われている「コツ」という言葉ですが、最近になって生まれた言葉ではありません。使われ始めたのは数百年も昔のことで、とても長い歴史を持つ言葉なのです。時代としては鎌倉時代よりも前、そして鎌倉時代に入ると意味がさらに深まり、現代のような意味合いへと変化しました。

鎌倉時代以前の「コツ」と、鎌倉時代における「コツ」について見てみましょう。

鎌倉時代以前の意味

鎌倉時代よりも前の時代においては、「コツ」という言葉は「骨」から連想できるままの意味として使われていました。すなわち、「物事の根本」という意味です。「骨組み」という言葉のように、「物事の中心にあるもの」、つまりは「これがなくては成り立たない」というようなものを指していたと考えられています。

現在の「コツ」は、「物事の本質であり素質」を指す言葉ですから、「根本」というだけでは足りないでしょう。

鎌倉時代の意味

鎌倉時代に入ると、「コツ」という言葉は「礼儀作法の有様」や「しきたり」を表すようになりました。礼儀作法やしきたりもまた、物事においては欠かせないことですが、現在における意味とは若干異なります。

そこからさらに、「学問や芸術の根本的技能」「優れた勘」「要領」を表すようになりました。このように、長い時間を経て多くの人々に使われていくことによって、「コツ」という言葉は現在における意味へ至ります。

古文書での「コツ」の使用例

「コツ」の語源|漢字表記・徒然草での使用例|例文5つ
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「コツ」という言葉が古く昔から使われていたということは分かりました。鎌倉時代以前から使われていたということは、その歴史のなかに記録されていることも考えられるでしょう。事実、古文書の中にも使用されています。

現在の意味や用法に比べ、古文ではどのように使われていたのでしょうか。以下にご紹介します。比較しながら見てみることで、言葉の面白味は深まることでしょう。言葉の意味が深まることにも繋がります。

兼好法師「徒然草」

兼好法師の「徒然草」では、第150段「能をつかんとする人」の中の一文で、「天性その骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。」のように記されています。

「生まれ持った才能がなくても道を外れず練習を続けていれば、最終的には上達し、成長と周囲からの尊敬を得ることができるだろう」という意味の一文です。

コツはなぜカタカナ表記になったのか

「コツ」という言葉が使われているのを見聞きすることは多いでしょうが、そのどれもが「コツ」とカタカナ表記にされているはずです。「コツ」という言葉を使用する場合、約9割がカタカナ表記をするという調査結果も出ています。

その理由については不明とされていますが、「骨」と漢字表記にするのは好まれていません。「骨(ほね)」という言葉も頻出単語であるため、紛らわしいというのが理由です。

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