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「委細承知」の意味と使い方・類語・対義語・読み方・例文

初回公開日:2018年05月31日

更新日:2020年05月24日

記載されている内容は2018年05月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「委細承知」というやや堅苦しい表現、目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?しかし、どういった場面でどのような意味で使われているか分からない方も多いでしょう。「委細承知」の意味や使い方、敬語表現などを詳しくご紹介します。

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「委細承知」の読み方は?

「委細承知」の読み方をまずはご紹介します。「委細承知」は「いさいしょうち」と読みます。

委細承知の意味や使い方は?

「委細承知」とは「詳しい事情も全部わかっている、すべて承知している」と いう状態を表す言葉です。「委細」は名詞で「詳細、詳しいことまで、万事、すべて」の意味です。「承知」も名詞で、意味は「事情などを知っていること、理解していること、相手の要求や要望を受け入れること」などです。

相手からの指摘や説明を受けなくても、充分に理解できる場合や、情報などが充分に把握できている際に使う言葉です。

「委細承知」のメールでの使い方は?

「委細承知」はメールなどでもよくつかわれます。「委細承知」と単独で使われるのではなく「委細承知しました」や「委細承知しております」「委細承知いたしました」など「委細承知する」を尊敬語にした形で使われることが多いです。

「委細承知」をビジネスで使いたい場合は?

「委細承知」をビジネスでも使うことができます。相手が言ってきたことを了承している場合や、理解している場合「委細承知しております」や「委細承知いたしました」と返しても問題ありません。

しかし「委細承知」がやや堅苦しい表現であるため、上司やお客様に使いたい方は、ほかの表現に言い換えたほうが良い場合もあります。詳しくは言いかえ表現の項目でご紹介しておりますので、どうぞご覧ください。

「委細承知」を使ったメールの例文をご紹介

相手から次のようなメールが届いたとします。「幹事の△△です。次の集会の時間が変更となりましたのでお知らせします。〇月〇日午前10時からを予定しておりましたが、都合上〇月〇日午後1時からに変更お願いいたします。なお場所などの変更はございません。場所は〇〇会館2階〇〇室、持ち物は筆記用具、小冊子です」

これに対し「△△さん、ご連絡ありがとうございます。変更内容など委細承知しました。当日何かお手伝いすることがありましたら遠慮なくおっしゃってください」などと返します。相手が細かく伝えてきたことすべてを「委細」の一言に集約します。

「委細」を使ったほかの言葉は?

「委細」を使ったほかの言葉をご紹介します。「委細面談」「委細構わず」は現代でもよくつかわれています。「委細頓着なく」は文学作品によくみられる表現です。

委細面談

委細面談(いさいめんだん)とは「詳しいことは会って話す」の意味です。求人広告などによく用いられる表現です。「委細面談」そのままや「委細面談にて」などがよく使われています。詳しい給料や勤務時間は 面談に来られた方にお話ししますという意味になります。

委細構わず

「委細構わず」(いさいかまわず)とは「事情がどうあろうとも、他の何事にもかまわず」という意味です。「彼女は私に向かって委細構わず話し続けた」「彼は委細構わず計画をおしすすめた」などが例文です。

委細頓着なく

「委細頓着なく」(いさいとんちゃくなく)は「こまごまとしたことを気にしない」の意味です。さらに詳細な例文などを知りたい方は、以下を確認してください。

運慶は見物人の評判には委細頓着なく鑿と槌を動かしている。いっこう振り向きもしない。高い所に乗って、仁王の顔の辺をしきりに彫り抜いて行く。(夏目漱石「夢十夜」青空文庫)

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/10912/example/m0u/ |

「委細承知」は敬語として使うには?

「委細承知」は名詞ですので、丁寧語・謙譲語・尊敬語どちらと使う場合も、活用変化はありません。「委細承知する」で使う場合は「する」の活用変化で丁寧語・謙譲語・尊敬語を区別しましょう。

丁寧語

丁寧語で「委細承知」を使うのであれば「委細承知しています」「委細承知しました」などと使われる場合が多いです。「委細承知」に動詞「する」と丁寧語「です・ます」を付けます。「会議の議題については、委細承知しています」「先日の件、委細承知してます」「お電話の内容は委細承知しました」などが例文です。

謙譲語

「委細承知いたしました」「委細承知しております」「委細承知していただきました」などが謙譲表現です。「委細承知いたしました」は「委細承知」に「する」謙譲語「いたす」を、「委細承知しております」は「委細承知」に「いる」の丁重後「おる」を付けた謙譲表現です。「委細承知いただく」も「委細承知」に「~してもらう」の謙譲語「いただく」が付いた謙譲表現です。

「上記の件、委細承知いたしました」「マニュアルは委細承知しております」「お客様には委細承知していただきました」「委細承知していただき、ありがとうございます」などとして使えます。

「委細承知いたしました」は二重敬語では?

「委細承知いたしました」は二重敬語では、という意見もあります。なぜでしょうか。それは「承知する」という言葉には、「理解していること、わかっていること」のほかに「目上の人の命令などをうけたまわること」という謙譲の意味があるからです。

つまり、「委細承知いたしました」の場合「承知する」を謙譲語「うけたまわる」の意味で使い、さらに丁重語「いたす」を付けているので二重敬語になると言われていた時もあります。

しかし二重敬語は、同じ種類の敬語(謙譲語と謙譲語、尊敬語と尊敬語など)を重複して使用することです。「承知いたしました」であれば謙譲語と丁重語の組み合わせなので問題ありません。

尊敬語

「委細承知してくださいました」「委細承知なさいました」「委細承知されました」などが委細承知の尊敬語です。「委細承知してくださいました」は「委細承知」に「~してくれる」の尊敬語、「くださる」に丁寧語「ます」の過去形「ました」の尊敬表現です。

「委細承知なさいました」や「委細承知されました」は「委細承知」に「する」の尊敬語「なさる・される」に丁寧語「ます」の過去形がついている尊敬表現です。

「委細承知する」の言いかえ表現をご紹介

「委細承知」という言葉の固さから、敬語に変化させても、冷たい物言いと思われてしまうこともあります。「委細承知する」を言い換えてみましょう。「委細」は「すべて、万事」などに言い換えができます。「承知する」の言いかえを詳しく見ていきましょう。

ご了承いただく、ご了承くださる

「承知」を相手が「理解している。わかっている」の意味でとらえた場合の言いかえ表現です。「了承」はほかにも「承諾、受諾」などに言いかえができます。「ご~いただく」は「(自分が)~してもらう」の謙譲表現、「ご~くださる」は「(相手が)~してくれる」の尊敬表現です。

「皆皆様にはご了承いただきたく思います」や「計画書の件は部長にご了承いただきました」などが例文です。

ご了承賜る

こちらも相手が「理解してくれる、分かってくれる」の意味で使う表現です。「ご了承賜る」の「賜る」は「たまわる」と読みます。「賜る」は目上の人からもらうという意味です。「近隣住民の皆様には工事の件、ご承認たまわりますよう、よろしくお願いいたします」「先日の議題の件ご承認たまわり、まことにありがとうございます」などとして使えます。

かしこまりました

「かしこまりました」には「(目上の人の言葉を)つつしんで承る、(依頼・指示などを)承諾する、相手の言った言葉や説明をきちんと理解し、その言葉に従う」という意味があります。「自分が承知している」場合に使える言いかえ表現です「わかりました」の謙譲表現とも言えます。

お客様や上司の言い分を理解し、実行するときに使う言葉です。接客中の従業員、上司の指示を受けた部下などがよく「かしこまりました」と使います。

承りました

こちらも「自分が承知した」場合に使う言葉です。「承る」と漢字では書きます。「うけたまわる」は「聞く」の謙譲語です。意味は「(目上の人の言葉を)つつしんで聞く、拝聴する、」です。また「引き受ける」「承諾する」の謙譲語でもあります。この場合の意味は「(目上の人の命令や頼みを)引き受ける、お受けする、いただく」です。

電話対応などでも最後に「〇〇がうけたまりました」と従業員がお客様に言うことがよくあります。

「委細承知」の対義語は?

「委細」の意味は「すべて、細かく、万事」ですので、反対の意味は「まったく、あまり、全然」などです。「承知」は「理解している、受諾している、分かっている」ですので反対の意味は「理解していない、分かっていない、納得していない、無理解。拒否」などです。

「概略すらりかいしていない」や「全くわかっていない」「一切を拒否した」などが「委細承知」の反対の意味になります。

「委細承知」の類義語は?

「委細承知」の類義語をご紹介します。

百も承知

「百も承知」の意味は「十分わかっていること」です。 「反対意見は百も承知で決行する」「そんな簡単なこと百も承知だ」などが使われます。

既知の

「既知」とは「すでに知っていること、これまでにわかっていること」という意味です 。反対語は 「未知」です。 「既知のことだとは思いますが、改めてお話しします」などが使えます。またこの例文は「すでにご存じのことかと思いますが改めてお話しします」と言い換えることもできます。

承知の上

「承知の上」とは「事情は事前に知っている」という意味です。一般的には事情を知っていれば行わないであろう行動を、事情を知った上でそれでも敢えて行うという意味合いも持っています。「危険なことは承知の上です。しかし、あえて行かなければなりません」や「無鉄砲なのは承知の上です」などが使われます。

委細承知之助とは?

「委細承知之助」とは「委細承知」を人名にして表現した言葉です。「すべて承知した」というときに使われますが、やや砕けた表現です。江戸っ子言葉として有名です。

江戸っ子言葉とは?

江戸っ子言葉とは、正式には江戸言葉(えどことば)または江戸弁(えどべん)と言います。かつての江戸で使われていた方言です。時代劇や江戸落語などでよく聴かれるのは「べらんめえ口調」という言葉づかいです。「べらんめえ口調」とは「早口で人を急き立てるような口調」のことで、しゃべり方のことです。この「べらんめえ口調」も江戸っ子言葉です。

「委細承知」は端的に使おう

「委細承知」には相手の言い分を「すべてわかっている」と端的に表現する言葉です。

「委細承知」としながら「自分の分かっていることは~と~と~です」などと同時に羅列していくのはふさわしくありません。使い方に注意が必要です。またこの言葉を使うのであれば、本当に細やかに相手の言い分を理解していないとなりません。「委細承知」としながら相手の言ったことを忘れていたり、間違って覚えていたりすることも恰好が付きません。

それでもしかるべき時に「委細承知」し、さらに自分自身の行動が伴っていたら本当に信頼度抜群の言葉です。「委細承知」は端的にここぞというときに使いましょう。

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