Search

検索したいワードを入力してください

行政書士試験の難易度/合格率/難易度推移|宅建士と資格難易度比較

更新日:2020年08月20日

法律系職業の一つである行政書士。今回は、その行政書士の資格を得るために必要な行政書士試験の内容や難易度およびその他の試験に関するデータを紹介しながら、より正確な難易度を浮き彫りにし、行政書士試験の突破を目指す方々に意味のある情報を紹介していきます。

行政書士とは

行政書士は、顧客の依頼を受けて官公署に提出する書類や権利義務・事実証明に関する書類に関して、法律に基づき作成する仕事や、書類の作成・提出を代理で行うことのほか、それらの書類作成に関する相談に応じる職業です。

行政書士になるためには

行政書士として仕事を行うためには、行政書士としての国家資格を取得する必要があります。資格所得の条件として、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士の資格を取得することや、公務員として行政事務に20年以上従事することがありますが、他の法律専門職の資格は難易度が高いこと、事務経験も20年以上とかなりの長期間が必要になることから、直接行政書士の国家試験に合格することがもっとも良い手段ということが言えます。

法律関係の資格には弁護士、弁理士、司法書士等がありますが、これらは非常に難易度が高いことで知られています。行政書士それらの試験と比較すると試験範囲が少し限定的になるため難易度が下がると言われていますが、それでも日常では触れない専門的な法律用語や知識が必要になるため、簡単に合格できるほど範囲度が低い試験ではありません。

近年の行政書士試験の出題内容を見ると、過去と比較して法的な理解や思考力を問う問題が多く出題されるようになってきており、単純な法律の暗記だけでは合格が難しくなってきています。

行政書士試験の難易度

行政書士試験の内容

試験科目は、業務に関する法令等として憲法、民法、行政法、商法・会社法、基礎法学があり、業務に関する一般知識等として政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解があります。また、過去には試験科目であった行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法、労働法、税法等も、一般知識等として出題され得るとされています。

出題形式は、5つの選択肢から一つを選ぶ択一式と、40字程度の記述式の組み合わせで、合格基準は全体で60%以上の得点をしつつ、法令等の科目で50%、一般知識等で40%以上の得点をしていることが条件となっており、極端な知識の偏りは不合格の対象になります。

難易度

法律関係の資格として、弁護士や弁理士、司法書士等があり、これらは世間一般でも非常に難易度が高いことで知られています。行政書士の場合は、これら法律関係の資格と比較すると出題範囲が少し限定的になるため、多少難易度は下がると言われていますが、それでも日常では触れない法律用語や知識が必要になるため、簡単に合格できるほど難易度は低くありません。

しかしながら、難易度が高いと言ってもきちんと準備すれば何とか合格できる、というレベルです。後述する合格率がそのまま難易度と直結しているとは言えない点には注意しておく必要があります。

行政書士試験の合格率

近年の合格率の推移をみると、ここ数年では6~13%程度で推移しており、合格率としてはかなり低いと言えます。

低さの原因としては、受験制限がないことが挙げられます。誰でも受けられるため、年齢制限もなければ職歴の制限もありません。とりあえず受験する、という受験者が事実上多いということが合格率を下げる要因ともいわれており、そのまま難易度を表すものではないということです。

また、合格基準として、検定と同様に一定の点数をクリアした人は全員合格できる仕組みとなっているため、試験の少しの難易度の振れによって、合格率の変動は比較的大きいとも考えられています。

独学は可能?

合格を目指して勉強する人は、大学の法学部に通いながら独学や資格スクール、通信講座などを利用する人や、社会人になって行政書士事務所に勤務しながら実体験をベースに勉強する人など、さまざまなケースがあります。

社会人として通常勤務をしながらでは資格スクールに通うことは難しいです。しかしながら、行政書士国家試験の難易度は低くないとはいえ、必ずしもスクールや通信講座が必須ではありません。私生活の中で可能な範囲で勉強時間を捻出し時間を確保しながら、勉強方法さえ間違えなければ、独学のみでの合格も可能と言われています。

必要勉強時間

一般的には、行政書士試験に合格するための必要勉強時間として、短い人で300時間、長い人で1,000時間と言われています。通信講座によっては、標準時間として500時間と設定していたり、スクールなどでは200~300時間としているところもあります。

この標準時間悪振れは、もともと持っている法律の知識量はもちろんのこと、資格試験に慣れているかどうか、つまり資格試験に合格するための正しい勉強方法を心得ているか、独学かスクールに通うかどうかが理由です。

いずれにしても行政書士試験の難易度は決して低くないので、それなりの勉強時間は必要になります。

宅建士との資格難易度比較

宅建士とその難易度を比較してみると、結論から言えば行政書士の方が難易度が高いと言えます。
民法が試験範囲として重複しますが、その他はそれぞれ別分野が出題されます。

標準勉強時間は、宅建士:300時間、行政書士は上記の通り1000時間と言われていますので、この点からも行政書士の方が難易度が高いと言えます。

また、出題形式を見ると、宅建士:4択問題のみ、行政書士:5択問題 + 多肢選択問題 + 記述問題とあり、これだけでも行政書士の方が確率的に難易度が高くなります。

難易度を直接的に表していると言えるかは別ですが、行政書士の合格率が近年の6~13%に対して、宅建士の合格率は15%前後となっており、こちらも行政書士の試験の方が難易度が高い傾向にあることを示しています。

2015.2016年の難易度推移

合格率としては、2015年:13.1%, 2016年:9.9%と、過去の推移と比較して多少の上昇傾向にはあるようです。

そもそも、合格率の低さには試験の難易度が高いことのほかに、勉強不足の受験者が多くいることも理由として考えられており、表に見える合格率の低さほど、試験の難易度自体は高くないとも言われています。行政書士試験は法律系試験の登竜門としての試験になるため、腕試しやとりあえず受けるだけ受けるというような受験生が多いことも事実です。言い換えると、きちんと準備をしてきた人だけで考えれば、合格率はもっと高いはずだということです。

したがって、受験者の質によって合格率が変動している側面もあることから、試験の難易度自体は近年ではそれほど変化していないとも言えます。

ただし、近年の行政書士資格試験の内容を見ると、法律に関する理解や思考力を問う問題が過去と比較して多く出題されるようになってきており、単純な法律の暗記だけでは対応できないようになってきてはいます。

受験者年齢

行政書士試験委は、受験年齢や職歴等の受験資格が設定されていません。したがって、10代の高校生でももちろん受験可能ですし、60代以上の受験者の方もいます。

中でも、合格者の年齢を見ると、30代が最も多く40%前後、次いで20代が30~35%程度、40代が15~20%となっており、受験者の年齢層とほぼ比例しています。学生も含めて、比較的時間が確保しやすい若いうちに勉強をすることが良いのかもしれません。

行政書士になれた暁には

試験に合格し、晴れて行政書士として登録された暁には、その資格を生かして独立開業も含めて大きく道が開けることになります。資格を得た先の明るい未来をイメージしながら勉強に取り組むことで、モチベーションを維持しつつ、試験の突破力を身につけると、さらにその先の宅建士とのダブルライセンスや司法書士へのステップアップ等、自らの価値をより一層高める道筋が見えることでしょう。

初回公開日:2017年07月11日

記載されている内容は2017年07月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests