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修士と博士の違い|課程/期間/年収/進学率・取得方法

初回公開日:2017年11月02日

更新日:2020年08月20日

記載されている内容は2017年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

大学院で取得できる学位である修士と博士、名前は聞いたことがあっても違いを詳しく知らないという方、進学を考えているので詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。この記事では2つの学位の違いを、取得方法や取得後の就職など様々な面から解説していきます。

修士と博士の基本的な違いとは?

修士と博士はどちらも大学院で取得することのできる学位ですが、2つの違いはどういったものなのでしょうか。いくつかの観点から簡単に解説していきます。

課程

修士、博士のいずれも、大学院において一定の条件をクリアした者に与えられる学位で、マスター(修士)、ドクター(博士)とも呼ばれています。それぞれ修士課程、博士課程を修了する必要があります。大学によっては修士課程を博士前期課程、博士課程を博士後期課程と呼ぶ場合もあります。

大学院生と呼ばれるのは修士課程からで、大学4年間で学士を取得し入学試験に合格すると入学が許可されます。特例として学士を取得せずとも成績優秀者であれば大学3年生時点での飛び入学を認めている大学もあります。修士の学位を取得すれば博士課程への入学試験を受けることが許可され、合格すれば在籍することができます。

ただし医学部では制度がやや異なります。医学部は学士取得が6年間のカリキュラムで、学部生として学士を取得すれば修士課程を経ずとも医学博士課程の入試を受けることができます。医学修士は医学部以外の4年制学部で学士を取得した人達が医学博士課程へ進学するためのもので、医学部卒から医学修士課程に在籍することはありません。

基本的に修士と博士の取得には研究論文の提出と各大学が実施する教授会審査に合格する必要があります。しかし、博士の場合は修士と異なり学術誌への論文掲載が必要になります。また、博士の場合は博士課程を修了せずとも研究論文を大学に提出することで学位を取得する論文博士という道もあります。

期間

修士課程は2年間のカリキュラムが組まれており、その期間内で修士論文の執筆と2年目の終盤に行われる教授会審査への合格を目指します。カリキュラムは2年間ですが、海外留学をする人や社会人として働きながら在学という人もいるので、2年以上かけて取得する場合もあります。

留年と休学はそれぞれ就学年数と同じ2回まで可能なため、最長で6年間かけて取得できます。

博士課程は3年間が一般的で、大学によって基準は異なりますが博士論文の執筆、教授会審査に合格、学術誌への論文掲載が学位取得の条件です。医学博士課程は専門分野によっては4年間の在籍が必要です。他にも大学によっては優れた研究成果を上げた場合に1~2年の在籍で学位を付与する場合もあります。

留年と休学はそれぞれ3~4回までなので、博士取得には最長で9~12年かけることができます。

進学率

学部卒業から修士課程に進学する人の割合は総数で11~13%ほどです。

専門分野に分けて考えると理系の進学率が文系より高い傾向にあります。文系が5%前後なのに対して理系では20~45%の学生が大学院に進学しています。特に理工系では進学率が40%を上回っており、学部生の2~3人に1人が大学院に進学しています。

修士から博士課程への進学者の割合は20%程度ですが、学部卒から考えると最終的に博士課程まで進学して研究を続ける人は3%程度です。多くの学生は学部か修士を卒業した時点で就職する道を選択していることが分かります。

修士課程よりも博士課程の方が進学率は低く、学部の時から考えると博士課程に進学し学位を取得する人は一握りと言えます。

年収・給料

修士課程で研究をすることで年収や給料といったものが学校や国から支給されることはありません。アルバイトや学校でのTA(ティーチングアシスタント)などの手伝い業務からの収入が主なものとなります。

一方、博士課程では給料が発生する場合があります。学術振興会の特別研究員という制度に応募し採用されれば、月収20万円程度を手にしながら研究生活を送ることができます。

修士と博士の取得方法

それでは、修士と博士の取得方法について説明していきます。進学者が少ないということはそれだけ難しかったり大変だったりするのでしょうか。順に見ていきましょう。

単位

学生たるものやはり単位との戦いです。

しかしながら修士は座学というよりも研究がメインですので、学部生と比べると必要単位数はかなり少なく、25~30単位を2年間で取得するのが相場となっています。大学によりますが、10単位くらいは研究と論文で取得、残りが授業という構成になっています。

博士ではより研究に対する比重が高く、必要単位数自体は修士よりもさらに少ない12単位程度です。しかしひとつひとつの単位を取るために高い専門知識が要求されます。

表向きは今述べたとおりですが、修士および博士の授業は学部ほど厳密に行われていない場合も多く、教授によっては学生が自分の研究にしっかり取り組んでいるようであれば授業はほどほどで単位をくれるというケースもあります。

論文

修士も博士も学位取得には最終的に論文を執筆する必要があります。それぞれどのような論文を何本ほど書けばよいのか解説していきます。

修士論文

修士課程では2年間かけて1つのテーマについて深く掘り下げ、修士論文を1本執筆します。研究の進め方についての基礎力をつける課程なので多少の失敗や予想外のデータもある程度は許容されます。

学生によっては2年間の在学中に学術誌に論文を投稿する人もいますが、学位取得に必要というわけではありません。

博士論文

博士の学位を取得するためには修士と同じく、1つのテーマを深く掘り下げた博士論文を在学3年間の間に執筆する必要があります。博士取得は研究者としての第一歩ですので修士よりも研究としてクオリティの高い論文の提出が求められます。

また、博士課程では博士論文以外にも論文を執筆し、学術誌に掲載される必要があります。どのレベルの学術誌で何本必要かは大学によって異なりますが多くの大学では国際誌に1本以上掲載されることが条件となっています。

難易度

難易度は修士よりも博士の方が数段高いです。修士論文も博士論文もただ提出すればよいというわけでなく教授会審査で合格しなければなりません。修士であれば多少の研究不足も許してもらえますが博士の場合は研究者の1人として見られるので審査の目が厳しくなります。

また、博士取得の難易度を高めている要因の1つに博士論文以外の論文の学術誌への掲載があります。学術誌に掲載されるにはまだ世界の誰も行っていない研究テーマで目新しい発見をすることが求められます。学術誌に掲載されるには学術誌の編纂元に論文を提出し査読に通らなければなりません。

したがって、博士論文の提出が完了していても学術誌の査読が通らなければいつまでも学位が取れないという事態に陥ってしまうということです。

学士との違い

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