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【科目別】一級建築士の資格の難易度・他資格との比較|二級

初回公開日:2018年03月28日

更新日:2020年08月20日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

キャリアアップや設計事務所の立ち上げには取得しておきたい一級建築士。試験内容や設問の難易度、受験資格、そもそも一級建築士とはどんな資格なのか、二級建築士との違いや他の資格と比較しながら、詳しく解説していきます。一級建築士を目指す方はまず読んでみてください。

一級建築士になる難しさはどれくらい?

【科目別】一級建築士の資格の難易度・他資格との比較|二級
※画像はイメージです

一般的に合格が難しい、難易度が高いと言われる「一級建築士」の資格ですが、どれくらいの難易度なのでしょうか。ほかにも勉強方法や勉強量、受験資格、試験はどんな内容なのか、二級建築士とどんな違いがあるのか、など一級建築士の基本情報を詳しくみていきましょう。

そもそも一級建築士って?

【科目別】一級建築士の資格の難易度・他資格との比較|二級
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一級建築士とは、建築物の設計および工事監理(設計図どおりの工事がされているかのチェック)などの業務を行うにあたって、「一級建築士」の名称を用いることができる資格です。また一般的には、この資格を持った者を一級建築士と呼びます。

二級建築士や木造建築士との大きな違いは、設計および工事監理などの業務を行える建築物に制限がないことです。

一級建築士は誰でも受験できる?

一級建築士になるためには、まず試験を受けなければなりません。しかしこの試験は誰でも受験できるわけではありません。

一級建築士の試験を受けるためには、実際に設計事務所などで実務経験を積む必要があります。必要な実務経験年数は建築系の大学や専門学校などで違います。また、建築関係の学歴がない場合には7年以上の実務経験の後に二級建築士資格を取得し、さらに4年以上の実務経験が必要です。

偏差値でみる一級建築士

偏差値でみると一級建築士の難易度はどれくらいなのか、みていきましょう。

一級建築士の難易度を偏差値で表すと、65から66程度です。おなじ国家試験でも難関とされる公認会計士試験は77、司法書士試験は76、税理士試験では75程度となっていますから、これらよりは難易度は低いと言えるでしょう。

偏差値65から66程度の国家試験では、知的財産管理技能士(企業や団体のもつ知的財産の管理などをする職業)1級や、無線従事者試験陸上無線技術士1級、社会保険労務士(社会保険関連の手続き事務などを行う職業)が挙げられます。いずれも簡単に取得できるものではないことからも、一級建築士の難易度の高さがみえてきます。

ちなみに、二級建築士では偏差値55から56程度、宅地建物取引主任者(宅建)は57程度となっています。二級建築士や宅建の資格を取得済みであれば、偏差値を参考にすることも可能です。

どれくらい勉強したらいいの?

難易度の高いとされる一級建築士ですが、一体どのくらい勉強すれば合格がみえてくるのでしょうか。

個人差もあるようですが、一週間で10時間から15時間程度が一般的とみられています。平日に一日2時間から3時間、休日に5時間から6時間の勉強時間を確保できれば理想的ではないでしょうか。

とはいえ、一級建築士を受験しようと考えている方のほとんどが仕事をしながらの受験となるでしょうから、勉強時間の確保が難しいといった場合には資格学校に通って時間を確保するというのも、合格するための手の一つと言えるでしょう。

二級建築士との違いって?

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おなじ建築士の資格である、二級建築士とはどんな違いがあるのでしょうか。基本的な違いと試験内容の違いをみていきましょう。また、難易度はどう変化するのでしょうか。

取得後の違い

一級建築士と二級建築士の大きな違いは、設計および工事監理などの業務に制限があるかどうかです。

二級建築士の資格では延べ床面積が1000平方メートル以上で2階建て以上の木造建築物に関しては設計および工事監理などの業務を行うことができません。また、鉄筋コンクリート造などの建築物については延べ床面積が300平方メートルまでになります。加えて建物の全長が13メートルを超える、もしくは軒高が9メートルを超える建物についても同じです。

学校や病院、映画館、百貨店など大型の公共施設についても、一定の床面積を超えると一級建築士にしか扱えなくなります。

対して一級建築士の資格だと、このような制限がなく設計および工事監理などの業務が行えます。

超高層ビルなどが増えた現代では、大きな建築物の設計をするためには一級建築士の資格が不可欠であると言えるでしょう。

学科試験の違い

試験内容についてはどんな違いがあるか、みていきましょう。

二級建築士では学科試験は、学科Ⅰ(建築計画)、学科Ⅱ(建築法規)、学科Ⅲ(建築構造)、学科Ⅳ(建築施工)の4科目です。試験問題はそれぞれ25問で、学科Ⅰ・ⅡとⅢ・Ⅳをそれぞれ3時間、計6時間の試験となります。

一級建築士では、学科Ⅰ(計画)、学科Ⅱ(環境・設備)、学科Ⅲ(法規)、学科Ⅳ(構造)、学科Ⅴ(施工)の5科目となり、二級建築士より1科目増えています。問題についても二級建築士よりも詳しい内容の問題になり、学科Ⅰ・Ⅱがそれぞれ20問、学科Ⅲ・Ⅳが30問、学科Ⅴが25問の計125問、6時間半の試験となります。

二級では1問当たり3.6分、一級では3.12分と試験時間については若干短くなっていますが、問題の内容が詳細になる分、難易度は高くなっていると言えます。

製図試験の違い

製図試験ではどんな違いがあるのでしょうか。

過去の出題傾向からみると、二級建築士では木造もしくはRC(鉄筋コンクリート)造の住宅など、小規模な設計課題が多くみられます。対して一級建築士ではRC造などの公共施設やリゾートホテルなど、大規模な建物の設計課題が大半です。

試験問題には設計条件も記載されており、延べ面積についても二級建築士より広くなっています。試験時間については、二級建築士では5時間、一級建築士では6時間半となっています。

エスキス、各種図面の製図、計画の要点の記入、最終チェックなど、6時間半をどのように使うか、時間配分が重要となってきます。

合格率の違い

試験内容も試験時間も異なる建築士試験ですが、一級建築士と二級建築士ではそれぞれ合格率にどれくらい差があるのかをみていきましょう。

学科試験の合格率を比較すると、二級建築士では30%前後であるのに対し、一級建築士では20%以下となっています。

続いて製図試験の合格率は、二級建築士では50%前後、一級建築士では30%後半から40%となっています。

全試験を通した合格率では、二級建築士が20%から25%、一級建築士が10%から12%です。つまり全体では二級建築士の約半分しか合格を手にすることができず、難易度の高さが分かります。

また、この難易度の違いが、学校や病院など多くの人が集まる建物を設計できることの責任の大きさを体現しているとも言えます。

昔は今より簡単だった?!

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