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教員免許を履歴書に書く際の書き方・取得可能な大学と更新方法・種類

更新日:2020年08月20日

俗に「教員免許」と呼ばれているものは、正式には「教育職員免許状」と言います。2009(平成21)年に教員免許更新制が導入されてクローズアップされました。今回は、教員免許と履歴書の関係について、さまざまな視点から項目にわけて解説していきます。

教員免許更新制導入で話題となった教員資格

2009(平成21)年4月から、教員免許の更新制度が導入され、テレビなどでも一時期は頻繁に取り上げられて、話題になりました。教員免許に一律10年の有効期限を設け、各教員は有効期限までに大学などで30時間の更新講習を受講・終了しなければ免許が失効するという制度です。

教員免許更新制度の是非は別として、教員免許を取得しよう、教師になろうと思うには、大きな動機があったに違いありません。いわゆる「恩師」とも呼ぶべき、学問や、人の道を教えてくれた教師に自分もなってみよう、自分が今度は次代に真実を伝えようという熱い思いで教員免許を取得した方も多いことでしょう。

逆に大学などで教職課程を専攻して教員免許を取得したものの、教師にはならず一般企業に就職することも特別なことではなくなりました。その際の履歴書の書き方や、そもそも教員免許を履歴書に書くべきか否か悩むケースもあるようです。今回は、この「教員免許」について掘り下げてみていきましょう。

教員免許の正式名称

いわゆる「先生」になるためには「教員免許」が必要です。でも思い返してみると、小学校の頃の先生はたいてい教室に児童と一緒にいて、ほぼすべての教科を担当していて給食も一緒に食べていたのに、中学校に上がると各教科によって先生が変わり、音楽や美術、家庭科などは別の教室に出向かなけばなりませんでした。

これは「小学校」の先生と「中学・高校」の先生とでは取得しなければならない免許が異なるということが想像できます。そこで、まずは小学校の先生、正確には「小学校教員」の免許状について解説しましょう。

小学校教員の免許

小学校教員は、原則として「小学校教諭普通免許」を有していなければなりません。そして、「小学校教諭普通免許」には、担当する科目によって「全科」「専科」「養護」「栄養」の4つがあります。

【全科】
すべての教科を担当することのできる教師のことです。

【専科】
特定の教科を担任できる資格で、専科教員の採用は、音楽・図工・家庭科などの科目を担任する先生のことです。この場合は「小学校教諭」の免許ではなく、「中学校教諭」または「高等学校教諭」の免許を取得していることが必要であり、他校種、つまり小学校以外の中学校や高等学校で横断的に採用することが多いです。

【養護】
学校内の養護を司る者を言います。

【栄養】
栄養の指導・管理を司る者を言います。

つまり、履歴書にはこれらのことを正確に記載する必要があります。

さらに細かく分けられます

普通免許を取得するための基礎資格として、専修免許状、一種免許状、二種免許状があります。

・専修免許状 … 修士の学位を有する者
・一種免許状 … 学士の学位を有する者
・二種免許状 … 学士、短期大学士、専門士の資格を有する者(専門士とは特定の専修学校の卒業資格を有する者のことです。)

「全科」「専科」「養護」「栄養」の各々が、前述の「専修免許状」「一種免許状」「二種免許状」に分類されますので、細かく見ればざっと12種類の免許があることになります。単に「小学校の先生」といっても、実にこれだけの種類があるのです。履歴書に記載するにはこれらを正確に記載しなければなりません。

中学校教員の免許

冒頭にも書いた通り、いわゆる「小学校の先生」と「中学校の先生」との間には大きな違いがあります。専門職を除いて、「小学校の先生」はほとんどの教科を担当しますが、中学校に入学すると、各教科ごとに専任の教師が担当することになります。

・国語
・社会
・数学
・理科
・音楽
・美術
・保健体育
・保健
・技術
・家庭
・職業
・宗教

の各教科を担当します。このうち、「職業」は昭和40年代以降、現在中学校の科目とはなっておりませんが、免許状としては残っています。他に、「養護教諭」と「栄養教諭」に関しては該当しないものの、各教科については、小学校教諭と同様に「専修免許状」「一種免許状」「二種免許状」があるので、実に40種類以上に分けることが出来ます。これらを履歴書に正確に記載しなければなりません。

「宗教」の科目には厳格な決まりがある

「宗教」については、国公立学校については、憲法20条で、宗教教育および宗教的活動が禁じられているため、主に宗教団体が運営する「私立学校」において、道徳教育と同義と見做されていますが、中学校・高等学校ともに「宗教」の授業を行うためには、宗教教育の「教員免許状」が必要であるなど厳格な決まりがあります。

そもそも戦前の、皇国史観に基づいた教育を行った反省のため、国公立学校では禁止されているのです。

根拠となる法律

・憲法第二十条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

これに基づいて禁止されています。ちなみに「大日本帝国憲法」の該当部分は以下の通りでした。

・第二十八條
日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス

これに基づいて、軍部に都合の良い教育がなされました。この反省に基づいています。

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初回公開日:2017年07月21日

記載されている内容は2017年07月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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