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一般教養の問題例・試験内容・教養を養う本

更新日:2020年08月20日

一般教養という言葉は、認識しているつもりでも、その言葉にかなり深い歴史と意味が込められていることに私たちは気がつきません。公務員試験で必ず出題されると言っても過言ではない、一般教養試験。その「一般教養」について、今回は紐解いていくことにしましょう!

一般教養とは?

一般教養という言葉について考えてみましょう。いくつかの辞書や事典、インターネットで検索して調べてみました。分かったことを要約すると「専門知識」ではなく、「人間として」という広い意味での「基本的教養」を指します。

大学では専門教科以外に、全ての学生に課せられる「一般教養」があります。社会科学、自然科学、人文科学に関する基礎教養のことです。

一般教養という言葉の起源

「一般教養」という言葉の起源は、古代ギリシア、ローマ時代に遡ります。当時は家柄や身分によって人としての「生き方」に束縛を受けている人々が多くいました。一方、そうでない人々は「自由市民層」と呼ばれていました。

その自由市民層にとって「一般教養」という概念は必要な「教養」として受け継がれて行きます。それがルネサンス期(14~16世紀)の「人文主義」へと発展し、18世紀には「新人文主義」という言葉に取って替わります。

教養について

私たちは無意識に利発(りはつ=賢い)な人に出会うと「あの人は教養があるな」と口にしてしまいます。その人の会話や態度による「雰囲気」から、そう感じるのです。これには「人間的評価」が多く含まれています。

「教養」は「知識(博識)」とは違います。「知恵」、「人として頭が良い」と表現したら良いでしょう。単に知識が豊富であることを超えた「人間性」と言い換えてもよいかもしれません。「あの人は暖かい、いい人だ」という印象なのでしょう。

人文主義

今日の一般教養を形成してきた「人文主義」とは、ルネサンス期(14~16世紀)に、古代ギリシア、ローマの聖書など当時の文芸の研究を重ね「人間の本質」や「神の存在」を追究し続けた風潮を指します。

ヨーロッパの中世(4、5世紀~15世紀)に代表される「スコラ学」が、神学・法学からの脱却を試みていたのに対し、人文主義は古典の研究から人間の本質や神について真剣に学びました。そして、「思考」が自由に大きな広がりを見せていきました。

新人文主義

新人文主義とは「ネオ(新しい)ヒューマニズム」という言葉で理解されています。20世紀に入った頃、およそ30年の間、アメリカを中心に広まった哲学や批評する運動の総称です。

今回特集の一般教養とは、かけ離れているとお感じでしょうが、新人文主義は一般教養という言葉が形成・流布されるまでの過程で派生した動き(思想)です。

新人文主義は、まず、世界史に登場する「社会契約論」でお馴染みのルソーに代表される「ロマンティシズム(現実逃避し自分の世界に溺れること)」を否定しました。一方、近代の科学的(論理的)実証主義にも異論を唱えたのです。

とても説明が難しくなってしまいましたが、要約すると、人間は古典的(クラシシズム)な立場から「人としての調和」を追い求めなければならないことを目指していたのです。人間は単に自然発生した存在ではなく、倫理(道徳)に基づきながらも自由な意思を持っても構わない。

社会の中での「自由意志」は最優先されるが、他人様に迷惑をかけてはならない。個人の考え方は尊重しますが、世の中の秩序(ルール)は守って欲しいという主張です。

法律ではありません。皆さんの心の奥底にある「良心」と言い換えた方が分かり易いでしょう。自己主張はある、けれど、社会のルールがあるということです。それを破ってしまった時に人は良心の「呵責(かしゃく)」を覚えるのです。

一般教養問題の例

実際、一般教養というカテゴリーの中でどんな問題が出されるのか、いくつか紹介することにします。今ではマークシート(該当のものに〇をするかチェックする)方式のものが一般的です。

では、3問ほど出題します。

① 「惑星」でないものを選びなさい。
A.地球 B.天王星 C.海王星 D.冥王星

② 日本の南極観測船に関しての質問です。海上自衛隊に所属する「砕氷船」でないものは?
A.ふじ B.宗谷 C.しらせ D.みらい

③ 次の中から「出世魚」でないものを選びなさい。
A.ボラ B.サワラ C.スズキ D.コハダ

いかがでしたか。一般教養に関する試験範囲がいかに広いかお感じいただけたでしょうか。

一般教養の試験の内容

一般教養の試験問題は、その出題範囲が物凄く広い事はご理解いただけたでしょうか。中学校時代に、「明日は数学のテストがある。確か、因数分解がテスト範囲だった」と意識して勉強に取り組みます。因数分解の箇所を徹底的に復習すれば、満足する点数に到達出来ます。

けれど、一般教養は違います。大人になるに従って、勉強すべき枠はドンドン広がっていくのです。たとえば、私立高校入試は3科目、公立高校入試は5科目でしたが、一般教養の試験問題は「科目」など存在しません。あらゆるジャンルから出題されます。それを覚悟しなければなりません。

一般教養を養う本

私たち日本人は大学生になって初めて「一般教養」という言葉を耳にします。一般教養は小学校、中学校、高等学校の教科書の知識が基盤におかれています。そこに、それまで生きてきた中で培ってきた「人としての優しさ」や「社会におけるルール」が加味されていきます。

また、教科書以外の書籍やテレビ・雑誌・新聞等から自然に吸収した「情報」も大切な役割を果たしていきます。カブト虫が大好きな男の子が「昆虫図鑑」から得た「知識」、実際に野山を駆け回った「経験(体験)」も「雑学・豆知識」として「一般教養」の中に組み込まれていきます。

以下に2冊ほど一般教養に関する書籍を紹介いたします。一般教養に関する書籍は他にも多くあります。必要に応じて検索してみてください。

赤の一般

この書籍は赤い文字で「一般教養」と表紙に記載されています。これは「赤の一般」と呼ばれる書籍(テキスト)で「ここが必ず問われる」というポイントのみが掲載されています。一般教養の問題の出題範囲は多岐に渡ります。

小学校~高等学校までの問題に、世界遺産やノーベル賞、最新の時事問題も盛り込まれています。このテキストでの学習が終了したら「青の一般」という書籍がありますので、是非チェックしてください。

青の一般


「青の一般」の紹介です。先ほどの「赤の一般」同様、教員採用試験のものですが、2冊ペアでご使用されることをお勧めします。

念頭に置いて頂きたいのは、一般教養の出題内容の幅がもの凄く広いということです。青の一般も赤の一般も出題回数の多いところを重点的にカバーしています。とにかく繰り返しの学習が合格への近道となるでしょう。頑張ってください。

初回公開日:2017年10月08日

記載されている内容は2017年10月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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