Search

検索したいワードを入力してください

「最終学歴」の定義とは|書き方(中卒/高卒/大卒/大学院/中退)

初回公開日:2017年07月23日

更新日:2017年09月11日

記載されている内容は2017年07月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

就職活動・資格試験・上位学校への進学などの際には、応募資格にも関わってくる「最終学歴」。わかっているようで、意外に誤解している人が多いのです。ここでは、最終学歴の考え方や具体的な書き方をご紹介します。正しい書き方を知って、他の応募者に差をつけましょう。

「最終学歴」の定義

「最終学歴」の定義とは|書き方(中卒/高卒/大卒/大学院/中退)

最終学歴とは、“最も高い教育機関”の“卒業歴”のことをいいます。「最終」=最後と考えて、最後に卒業した学校であると誤解している人が多いので、注意しましょう。

教育機関とは?

教育機関とは、学校教育法第一章第一条に定める教育機関(いわゆる一条校)を指すのが一般的です。

第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
— 学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条、「第1章 総則」ー

出典: http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html | http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html

これ以外に、人によっては、学校教育法第百二十四条の専修学校まで含める場合もありますが、同百三十四条の各種学校は含めないのが通例です。

第百二十四条  第一条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び我が国に居住する外国人を専ら対象とするものを除く。)は、専修学校とする。
一  修業年限が一年以上であること。
二  授業時数が文部科学大臣の定める授業時数以上であること。
三  教育を受ける者が常時四十人以上であること。
— 学校教育法(昭和22年法律第26号)第124条、「第11章 専修学校」ー

出典: http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html | http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html

第百三十四条  第一条に掲げるもの以外のもので、学校教育に類する教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び第百二十四条に規定する専修学校の教育を行うものを除く。)は、各種学校とする。
— 学校教育法(昭和22年法律第26号)第134条、「第12章 雑則」ー

出典: http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html | http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html

教育機関の”高い低い”は?

“最も高い教育機関”といわれても、どのようなランクで考えればよいのでしょうか?特に、高専や専門学校などは悩みどころですが、これは編入条件や入学条件を考えることで判断できます。

高等専門学校(高専)は5年間の修業年限を持つものです。卒業後は大学に編入が可能なところから考えて、短期大学と同等となります。

専修学校は、中学(前期中等教育)を卒業していることが入学条件なので高校と同等となります。一方、専門学校(専修学校の専門課程)は、高校(後期中等教育)を卒業していることが入学条件です。2年以上の修業年限の専門課程を卒業すると大学に編入が可能であることから、短期大学と同等となります。

したがって、以下のような順位になります。

幼稚園<小学校<中学校<高等学校・専修学校<短期大学・高等専門学校(高専)・専門学校<大学<大学院修士<大学院博士

学歴欄と最終学歴の違い

履歴書の学歴欄は時系列で書くため、最後に受けた教育機関を一番下に書きますが、最終学歴欄には、卒業(または修了)した最も高い教育機関を書きます。したがって、履歴書の学歴欄と最終学歴欄は異なる場合もあります。

例えば、大学院を修了した後に大学の学部で学び直した場合、履歴書の学歴欄の一番下には大学の学部を卒業したことを書きますが、最終学歴は大学院修了です。大学を卒業した後に専門学校で学び直した場合、履歴書の学歴欄の一番下には専門学校を卒業したことを書きますが、最終学歴は大学卒になります。

卒業と中退の違いで、最終学歴はどう変わる?

最終学歴とは、 “最も高い教育機関”の“卒業歴”のことですから、中退した場合は最終学歴として認められません。したがって、ひとつ前に卒業した学校が最終学歴となります。

例えば、高校卒業後に大学を中退した場合、最終学歴は高校卒となります。

高認試験は資格試験であって、学歴ではない!

高認試験、正式には高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)は、文部科学省が所管する、高校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための資格試験です。したがって、これに合格しても高校を卒業したことにはなりません。

例えば、高校を中退後高認試験に合格し、大学に入学したとします。卒業すれば最終学歴は大学卒ですが、大学も中退した場合には最終学歴は中学卒となります。

高認試験の合格歴については、本来は資格試験欄に書くのが正しい書き方ですが、大学入学の前の空白期間の説明のために学歴欄に書いても間違った書き方とはいえません。

「最終学歴」の書き方

「最終学歴」の定義とは|書き方(中卒/高卒/大卒/大学院/中退)

学歴記入の基本ルール

・学歴は高校入学から記入
学歴欄は、基本的に、高校入学から記入するものといわれています。小学校・中学校は義務教育のため、全ての国民がその課程を終えているとみなされるためです。しかし、中卒の場合、また履歴書やエントリーシートに「中学校卒業から記入」と指定がある場合などは、この限りではありません。

・学校名は正式名称で書く
学校の名前は正式名称で書くのが基本です。国立・県立・市立・学校法人名など、設立母体も略さず書きましょう。

<書き方例1>
公立の場合:〇〇県立〇〇高等学校
私立の場合:学校法人〇〇〇〇学園〇〇〇〇高等学校

中卒の場合の書き方

この場合は、高校入学からという基本ルールはあてはまりません。最低2行は埋めたいので、学歴欄は以下のように書きましょう。

<書き方例2>
平成〇〇年 〇月 〇〇小学校卒業 
平成〇〇年 〇月 〇〇中学校卒業

高卒の場合の書き方

高校入学からという基本ルールにしたがって書くと、以下のようになります。

<書き方例3>
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業

しかし、学歴欄が少なすぎるという理由で、以下のように書く場合もあります。

<書き方例4>
平成〇〇年 〇月 〇〇中学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業

また、普通科以外の実業系の学科を出た場合には、学科名も記入するようにしましょう。もちろん、普通科を出た場合でも、普通科卒業と書いて差し支えありません。

<書き方例5>
平成〇〇年 〇月 〇〇中学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校工業デザイン科入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校工業デザイン科卒業

大卒の場合の書き方

「最終学歴」の定義とは|書き方(中卒/高卒/大卒/大学院/中退)

大学の場合は、学部・学科・専攻名まで書きましょう。

<書き方例6>
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 卒業

大学院の場合の書き方

大学院の場合は、「修了」を用います。修了課程によって「修士課程修了」「博士課程修了」と書きわけるのが、正しい書き方です。大学院の正式名称は専攻名まで書くと非常に長いものになりますが、省略せずに書きましょう。

日常会話では、大学院も大学同様に「大学院卒業」「院卒」などと言いますが、学校教育法では、大学は「卒業」、大学院は課程を「修了」と、明確に使い分けているため、履歴書にも「修了」と書くのが正しい書き方です。

第百四条  大学(第百八条第二項の大学(以下この条において「短期大学」という。)を除く。以下この条において同じ。)は、文部科学大臣の定めるところにより、大学を卒業した者に対し学士の学位を、大学院(専門職大学院を除く。)の課程を修了した者に対し修士又は博士の学位を、専門職大学院の課程を修了した者に対し文部科学大臣の定める学位を授与するものとする。
— 学校教育法(昭和22年法律第26号)第104条、「第9章 大学」—

出典: http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html | http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO026.html

<書き方例7>
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程修了
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程修了

中退とは?

中退とは、中途退学の略で、本人及びその保護者の意思で自主的に退学することをいいます。ただし、自主退学の場合であっても、大学院の博士後期課程などでは事情が異なる場合もあり、これについては、「中途退学と満期退学の違い」で説明します。

中退という言葉が一般的に広まっているため、履歴書でも「中退」と記入する人が多いようですが、「中途退学」という名称を用いるのが正しい書き方です。

高校中退の場合の書き方

<書き方例8>
平成〇〇年 〇月 〇〇中学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校中途退学

「卒業と中退の違いで、最終学歴はどう変わる?」でも触れたように、この場合の最終学歴は、中学卒となります。

大学中退の場合の書き方

<書き方例9>
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 中途退学

「卒業と中退の違いで、最終学歴はどう変わる?」でも触れたように、この場合の最終学歴は、高校卒となります。

<書き方例10>
平成〇〇年 〇月 〇〇中学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校中途退学
平成〇〇年 〇月 文部科学省高等学校卒業程度認定試験 合格
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 中途退学

「高認試験は資格試験であって、学歴ではない!」で触れたケースにあたります。この場合の最終学歴は、中学卒となります。したがって、中学についても記入するのがよいでしょう。

大学院中退の場合の書き方

<書き方例11>
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校入学
平成〇〇年 〇月 〇〇高等学校卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 卒業
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程修了
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程入学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程中途退学

この場合の最終学歴は、大学院修士課程となります。

中途退学と満期退学の違い

大学院中退の場合には、「中途退学」という書き方の他に、「満期退学」などの書き方をする場合があります。

<書き方例12>
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程満期退学
平成〇〇年 〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程単位取得後退学

これは、以下のような理由によります。大学院の場合には、規定の単位をすべて取得し、博士論文を提出して論文審査に通り博士号を取得してはじめて課程修了となります。しかし、博士論文を提出したものの、論文審査がほとんど通らないような時代がかつてありました。そのときの名残で、単位はすべて取得していることを示すために用いられたのが、「満期退学」などの呼称です。

どのような書き方をしても、中途退学であることに変わりはありません。したがって、この場合の最終学歴は、大学院修士課程となります。

在学中の場合には?

在学中の場合、「在学中」もしくは「〇〇見込み」と書きます。

・在学中のアルバイトなどへの応募
<書き方例13>
平成〇〇年 〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 在学中

・新卒採用への応募
<書き方例14>
平成〇〇年 3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 卒業見込み
平成〇〇年 3月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程修了見込み
ただし、年度末までに必要単位を取得し、卒業または修了できる場合に限ります。

応募資格にも影響する「最終学歴」を正確に書こう

「最終学歴」の定義とは|書き方(中卒/高卒/大卒/大学院/中退)

最終学歴とは、最も高い教育機関の卒業歴であって、最後に行った学校ではありません。また、最終学歴は、就職活動・資格試験・上位学校への進学などの際には、応募資格にも関わってきます。正確に把握しておくとともに、履歴書やエントリーシートなどへの記入にあたっては、正しく書けるようにしておきましょう。

Latests