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2017年11月05日

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

思いやり予算とは「在日米軍駐留経費負担」の通称です。日本の負担額は他の同盟国と比べると多い上に、トランプ大統領からは更なる増額を要求する意向を示しています。こんなときだからこそ、思いやり予算についてもっと知り、じっくりと考えてみませんか。

思いやり予算の金額

日本の社会において、時々思いやり予算という言葉が登場しますが、果たして正しく理解することが出来ているでしょうか。それは決して無視してはならないキーワードです。

思いやり予算とは

思いやり予算とは、、「在日米軍駐留経費負担」の通称として使用されている言葉です。
日本側が負担している部分の一部がこの思いやり予算にあたります。米軍の住宅建設や光熱費などに当てられています。

思いやり予算の問題点

思いやり予算について追求をすれば、いろいろと問題点を見つけることができますが、他の同盟国と比べて日本の負担額が大きい点も軽視できません。

アメリカの大統領が、トランプ氏になり、増額を要求する意向を表明し、日本人にあらためて大きな関心を持たれることになります。

思いやり予算として、在日米軍の駐留経費を日本が負担している

そもそも「日米地位協定」と「在日米軍駐留経費負担特別協定」が日本とアメリカにおいて成立し、在日米軍基地内で仕事をしている日本人従業員の給与の一部を、日本が負担しなければならないという取り決めがされています。

思いやり予算とは、在日米軍の駐留経費のうち日本が負担している部分の一部とされています。

思いやり予算として、日本が基地の提供に関する経費を負担して、米国側が基地の維持、作戦に関する経費を負担することになります。

思いやり予算は、駐留経費の一部

ことのはじまりは、1970年代に円高ドル安などによってアメリカの負担が段々と大きくなって来たことからとされています。

日本は、急激に高度経済成長をしていくことになりますが、そこでよけいに、日本に対して経費負担を求められることになります。

当時の金丸防衛庁長官による、思いやりの立場で対処すべきという答弁が残されており、ここから思いやり予算というキーワードが登場することになります。

思いやりの立場で対処すべきという言葉を果たして、日本国民は、そのまま鵜呑みに捉えて良かった問題なのでしょうか。

思いやり予算の金額

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

初年度の1978年度において、日本人従業員の福利費という名目において、日本は、約62億円を負担することになります。

1979年度の思いやり予算

そして、1979年度の思いやり予算は、従業員の語学手当や住宅建設費も負担することを迫られることになります。

1979年度において、既に思いやり予算の額は、約280億円にまで増加することになります。

更に、特別協定があり、そこでは、「日本人従業員の手当」、「基本給」、「光熱費」の負担の支払いをしなければならなく追いやられることになります。

思いやり予算は年々増加している

思いやり予算は、ただ一定の額に留まらず、年々アップしていってしまう傾向があるゆえ、日本国民も戦々恐々として行く末を見守っていたのではないでしょうか。

1996年 思いやり予算

1996年において、思いやり予算は、日本の要請によっての「在日米軍の訓練移転費」の負担の開始することになり、どんどん支払いしなければならない額は増え続けていくばかりです。

1999年度 思いやり予算

そして、1999年度、思いやり予算は、約2756億円にまで増額を要求されることになります。

思いやり予算もバブル傾向に

ただし、日本においてバブル崩壊が起こり思いやり予算の増加傾向も歯止めがかかることになります。それは、バブル崩壊とともに、日本国民が、思いやり予算にはじめて気づき考えるようになったとも言える時でした。

国民の感情に逆らわず、日本政府は、アメリカ政府に対して、ここで節約努力を求めていくことになります。今後、思いやり予算の増加傾向は留まることになります。

2011年には、更に前原誠司外務大臣とジョン・ルース駐日アメリカ大使は、2011年度以降の「在日米軍駐留経費の日本側負担に関する特別協定」に署名します。

東日本大震災の影響

そこで日本には、東日本大震災が起こります。トモダチ作戦による親米感情の高まる影響があり、「在日米軍駐留経費の日本側負担に関する特別協定」が国会で可決・批准されることになりますが、有効期限は従来の3年から5年に延長され、5年間は、増加もなく、減少もなく、現行水準で支払いされることが決定します。

2015年の特別協定があり、そこでは、2016~2020年度までの5年間で約9465億円の支払いをしなければならないことが取り決められることになります。

ただし、この額を見ればわかりますが、思いやり予算は減少傾向にあるというものの、とても納得できる金額まで下がったという訳ではありません。

何しろ、日本国家は、毎年度の平均負担額を約1893億円思いやり予算として支払い続けていかなければならない訳です。

思いやり予算 他国は

アメリカ軍の駐留を受け入れている国は日本だけではありませんので、果たして他国はどのように受け入れているのでしょうか。

韓国は2014年、1012億円の支払いを迫られることになります。

ドイツの場合では、2013年において563億円です。

他国と比較してみればわかりますが、日本は異常な額を、アメリカに対して、思いやり予算として支払い続けていることになります。

そもそも、思いやり予算という言葉自体、そぐわない言葉です。そこには、本当に、アメリカに対しての「思いやり」の気持ちが存在しているのでしょうか。

アメリカと同盟関係にあるのは、26カ国とされていますが、それと比較をしても日本の経費負担額は相当高いです。

そして挙げ句の果てには、世界から、思いやり予算を多額支払いする日本国家は、世界一景気のいい同盟国と、馬鹿にした感じで噂されてしまっていました。

思いやり予算の受け止め方

日本の場合、経費負担額の視点からだけでなく、地位協定の内容でも景気の良さを見て取ることができます。

日本における、米軍基地の管理権はアメリカに存在しています。管理する権利は、日本の政府や法律に規制されることがありません。

しかし、他国の姿勢が全部同じではなく、ドイツ、イタリアでは、演習や軍事の行為に対しては政府・法律により管理、規制されている実態があります。場合によっては基地内での警察権の行使もあり、ただアメリカのいいなりにはなることができない姿勢を作ることができています。

日本の場合、日米地位協定において、そのような方向性へと持って行くことができいない原因はなんなのでしょうか。

そもそも、日本人は温厚で怒らないから、日本国家は、アメリカのご機嫌だけを取るのに懸命となり、植民地時代の地位協定のようなものに温存して続けてしまうことになります。

思いやり予算金額の推移

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

アメリカ大統領がトランプ氏となり、今後日本国家は思いやり予算とどのような向きあい方をしていくことになるのでしょうか。

アメリカ次期大統領のトランプ氏は、日本やドイツ、韓国などの同盟国に対して、米軍駐留経費の負担『増』を要求する考えを示しています。

現在日本が負担しているのは、思いやり予算を含め、約7600億円という巨大な額です。そして、今後、アメリカは今年度予算に、負担額は約6000億円を計上することになります。

新しい大統領の要求を大人しく日本側がそのまま受け入れ、言いなりになれば約1.3兆円もの支払いをしなければならないことになります。

トランプ氏の要求にどう対応していくのか

トランプ大統領は、もしも、日本が、その要求をのまないのならば、在日米軍の撤退もいとわないとも言っています。

アメリカは、当たり前のような顔をして、米軍駐留経費をもっと支払いしなさいと言っています。

在日米軍の撤退はOK?

在日米軍に迷惑している人たちもいる訳ですし、撤退はOKという人たちもいるでしょうけど、本当に安易にOKと言える問題でしょうか。

実際には、撤退されれば、アメリカは、日本をいざという時守ってくれなくなってしまい、危機のためには、日本が独自に国を守っていかなければなりません。

ということは、お金の問題を言えば、米軍駐留経費を全額負担するよりもはるかに多い額の防衛費を日本は必要とされてしまうことになります。

アメリカも撤退するつもりはない

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

実際にアメリカも、在日から撤退するつもりはありません。 それは、アジアでの影響力を維持するためには、アメリカにとっても、日本の米軍基地は、日本のためだけでなく重要な拠点とされているためです。

ただし、問題は、既に、思いやり予算として、日本は、アメリカに対して、多額の負担をしていることです。

思いやり予算の問題点

思いやり予算を額としてだけ受け止めるのは、正しい方法ではありません。 今後の日米関係はどうかということもしっかり考える必要があり、アジアにおいてのアメリカの影響する力についても考える必要があるでしょう。

思いやり予算の内訳

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

在日米軍基地職員の労務費、基地内の光熱費・水道費、訓練移転費、施設建設費などが、日本が今まで思いやり予算として、支払い続けた内訳です。

思いやり予算の開始当初から現在までに、日本が負担した駐留経費の総額は3兆円を超えています。

更に、アメリカは、日本に対して、もっと思いやり予算を支払いしなさいと言っています。

プラスα、アメリカは、負担を強くイメージさせるために、「思いやり予算」という言葉にも嫌悪感を示していると言います。

アメリカは、支払いされるお金に対して、「負担」ではなく、「貢献」という意味合いをしばしば強調したがっており、それもまだ思いやり予算の額が足りないと解釈している理由の一つです。

2011年1月21日、外務大臣前原誠司は思いやり予算に対して

日本人も、思いやり予算というのなら、何で、思いやりで、このような額を支払いしなければならないか納得がいかず、不満の声が噴出することになりますが、2011年1月21日、外務大臣前原誠司は、軍が駐留し、必要な経費を日本が負担するのは必要不可欠な、日本の安全保障、外交における戦略的な特別協定であると述べます。

アメリカの立場としても、日本の立場としても、「思いやり予算」という名前が相応しくなく、彼は、今後、「ホスト・ネーション・サポート」を使用する考えを示しました。

「ホスト・ネーション・サポート」という意味において、思いやり予算に対しての問題点もなんとなくぼかされてしまった感じもあります。

「ホスト・ネーション・サポート」と名付けたことによって、今後も、アメリカの指示には従いますということを認めたかにも見えます。

思いやり予算以外にも、日本が拠出している在日米軍関連経費はある

更に、「思いやり予算」以外にも、日本国家が拠出している在日米軍関連経費が存在します。

「在日米軍関係経費(平成26年度予算)」によれば、平成26年度の在日米軍関連経費の内訳は、「思いやり予算」は1,848億円とされていますが、実際に多くの日本人は、思いやり予算だけに注目をしている傾向がありますが、他には、基地周辺対策費・施設の借料など 1,808億円、沖縄に関する特別行動委員会(SACO)関係費 120億円、米軍再編関係費 890億円、提供普通財産上試算(土地の賃料) 1,660億円などのに支出が存在しています。

思いやり予算は、娯楽・保養施設、果ては日本人従業員に貸与される制服や備品にまで

更に、日本が、アメリカに言いなりになっているから、娯楽・保養施設、果ては日本人従業員に貸与される制服や備品 の支払いまで、1990年あたりからしていた事実があとあと指摘されることになります。

当然、思いやり予算が妥当な支払いか、あらためて疑問の声があがります。

2008年度、民主党は、なぜ思いやり予算として、レジャー向けの職員の人件費まで負担しなければならないか反論が起こることになります。

思いやり予算は日本にとってメリットは存在しているのか

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

いま、もう一度思いやり予算が何か、そして日本人にとって思いやり予算が必要とされるものか検証していく時間を作る必要があります。

思いやり予算のメリットとは

思いやり予算のメリットは、アメリカ側としては在日軍の給料が浮くという恩恵を受けることができます。

日本人にとってメリットは存在しない訳でもありません。それはズバリ国防です。 日本には憲法9条が存在しているゆえ、交戦権を放棄している現状です。独自で、国を守るモチベーションを導くことに無理があるので、アメリカ軍に頼らなければならない境遇に必然的におかれることになります。

アメリカ軍の存在なくして国防が完成しない

現状、日本のおかれている立場は、アメリカ軍の存在なくして、国防が完成することができません。日本が平和であるほど、交戦の意識は薄れていくことになりますが、いつも、日本はアメリカに守ってもらっている立場です。

思いやり予算はそのためのお金なので、果たして日本人にとって無駄なお金ということはできるでしょうか。

思いやり予算を支払いするものの、本当にアメリカは守ってくれるのか

自分自身で国を守る構図ならとても判りやすいですが、そもそも、緊急事態が来たとき、本当にアメリカが、日本国民を守ってくれるのかは考えるほど不安も起こります。

そして、アメリカ軍人が、日本国内でいろいろ事件を起こしたりするニュースを見れば、どうしてもこのままで大丈夫か不安な気持ちになります。

沖縄ばかりに現状、迷惑をかけている事態も軽視はできません。

思いやり予算を映画から学ぶ

思いやり予算を、ドキュメンタリー映画 「ザ・思いやり」で知ったという人たちもいるのではないでしょうか。

思いやり予算に疑問を持ったのはアメリカ人であり、監督のリラン・バクレーさんによって、「ザ・思いやり」が作られることになります。

監督:リラン・バクレー

監督のリラン・バクレーさんは、20年以上、英語講師として日本で暮らしていました。神奈川・厚木基地近くに住んで、なぜ日本に米軍基地があるのか疑問を持つようになったと言います。

思いやり予算を被災地支援に回してという声にも遭遇することになります。実際に、いま、災地支援よりも思いやり予算は大事なことなのでしょうか。

この映画を観れば、無関心だった日本人の方々も、日本政府が駐留する米軍に大金を払ってあげることについて疑問に思うことはほぼ間違いがありません。

日本国民の税金が、アメリカの軍事活動に使われていると聞いて、穏やかな気持ちでいることば果たしてできるでしょうか。

集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法が成立

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

思いやり予算と、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法が成立したことは、決して無関係ではありません。

今までは、必然的にアメリカに従うしか道は存在していなかったのですが、日本も国防に力を入れることができるようになったことを表しています。

今後、思いやり予算に対して、国はどのような向きあい方をして行くのでしょうか。国民も真剣に動向を見つめていかなければなりません。

アメリカ第一主義

日本の取るべき道をしっかり考えてみましょう。 トランプ大統領は、アメリカ第一主義を掲げて,世界の警察官という役割を放棄すると宣言しましたが、在日米軍、更にアメリカ側の負担が大きい在韓米軍も、アメリカは引き上げる意思をなかなか持とうとはしません。

思いやり予算について考えよう

思いやり予算の金額と推移|総額/いくら/内訳/映画/問題点

同盟国から軍隊を引き揚げ、覇権を放棄すること自体は、アメリカのメンツを自ら潰すことであり、トランプ大統領と言えどもなかなか決断できることではありません。

実際に現状、アメリカ自宅を防衛するために、日本のエスケープを必要としているのか考えがたいですが、現状、アメリカの求めに応じる形で安倍政権がやろうとしている日米同盟の強化が何かといえば、世界各地でアメリカが起こしている戦争に日本の自衛隊を参加させることに過ぎないとも言われています。

アメリカが、現状求めているのは、敵国を制圧した後で、治安維持部隊への自衛隊参加です。

従来の日米安保の枠組みの範疇ならば,日本の自衛隊にそこまでする義務はなかったのですが、新しい日米安保の枠組みにおいては、日本の自衛隊が、アメリカの覇権のために海外で血を流すことまでは、日本の義務と受け止められる環境が作られることになります。

いま、思いやり予算について考えるとともに、安全保障関連法についても深刻に考えていかなければなりません。思いやり予算を放棄すれば、日本は自立して国家を目指していかなければなりません。それは正しい道でしょうか。

日本には、思いやり予算を支払い続けた上、アメリカのいいなりになり続ける軟弱国家になり続ける選択肢もあります。

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