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2017年12月12日

お盆の意味と由来・お彼岸との違い|お供え物/ミソハギ|棚経

お盆の意味と由来についてご紹介します。日本に古来から伝わるお盆て、いったいなんなのでしょう。わかっているようでわかっていないことや、新発見があるかもしれません。改めてお盆の意味について一緒に考えてみませんか。次回のお盆から向き合い方が変わりそうです。

お盆の意味と由来

日本古来の風習であるお盆について、今さら他人には聞きづらい意味や由来をご紹介します。日本人の基礎教養として覚えておくと、何かの時に役に立つでしょう。

お盆ってそもそも何?

お盆(おぼん)とは、夏に行われる日本の祖先の霊を祀る一連の行事。日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事である。
かつては太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われた。現在では太陽暦の8月15日を中心とした期間に行われることが多い。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E7%9B%86 |

「お盆」の意味は、もともと仏教行事であった「盂蘭盆会」と、日本古来の祖先の霊を精霊として信仰する風習が一緒になってできた、日本特有の行事です。この時期に祖先の霊を自宅に招いてもてなし、また天に送り返すという行事です。

日本の中でも地方によって風習の違いがあります。例えば、東京やその他の地方では、7/15頃をお盆としますが、全国的には8/15としている地方が多いです。また、「お盆休み」の意味は、この時期に休暇を取って先祖供養のために帰省することからきています。

お墓参り

お盆とは、ご先祖様を自宅にお迎えする日です。これが、先祖の霊を思い出して感謝する習慣と繋がり、お墓参りという行事になりました。今ではお盆休みにはお墓参りに行くのが通例となっています。自宅にご先祖様を招き、日頃ご先祖様がいるお墓にもご挨拶に行く、日本の昔からの習慣です。

迎え火

迎え火の意味についてご紹介しましょう。8/15がお盆当日に当たりますので、その前に祖先の霊に帰って来てもらう必要があります。迎え火はその目印です。「ここが我が家ですよ」と火を焚いてお知らせします。迎え火を目印に帰って来てくれた祖先を、お供え物でもてなします。

送り火

送り火の意味は、文字どおり「お見送り」の火です。お盆の間、家でもてなした祖先の霊が迷わず天に帰れるように送り火を焚きます。送り火は8/16に焚くことが多いのですが、地方によって違いがあるでしょう。また地方によっては、灯篭流しのように送り火ではない形の見送り方もあります。

初盆

「初盆」の意味についてです。「初盆(はつぼん)(ういぼん)」「新盆(にいぼん)(しんぼん)(あらぼん)」と言います。亡くなって、四十九日の法要が終わった後に初めて迎えるお盆のことです。白い提灯を玄関先に用意したり、お坊さんを招いてお経をあげてもらったりします。

盆踊り

盆踊りの意味です。盆踊りは本来は、死者の供養として行われる行事でした。地獄での苦しみを免れた死者の喜びを表現し、死者の魂を労うための踊りです。昔は神社の境内で行われていました。

いつしか庶民の楽しみとなり、現在ではお盆本来の目的とは離れたイベントになっている行事も多くあります。

お盆のお供え物の意味

お盆にお供えする供物にはどんな意味があるのでしょう。お盆のお供え物のの意味についてご紹介します。

キュウリ

お盆の時期に、玄関先にキュウリが飾ってあるのを見かけたことがあるでしょう。このキュウリには竹串などで脚が作ってあります。これは、動物の馬に見立てて作られています。「精霊馬(しょうりょううま)」と言って、先祖の霊の乗り物です。帰ってくる時は早く帰って来て欲しいから、脚の速い馬を作ってお迎えするという意味になります。

ナス

お盆に玄関先にナスを飾る意味です。キュウリと同じくこちらも「精霊馬」になります。祖先の霊の乗り物です。ただしナスの場合は牛に見立てて作られています。自宅に帰って来てもらう時は早く帰って来て欲しいから脚の速い馬、天に戻るときはゆっくり戻って欲しいから脚の遅い牛になりました。

ホオズキ

お盆になるとホオズキをよく見かけるようになります。お盆にホオズキを飾る意味についてご紹介します。お盆におけるホオズキの役割は、提灯です。精霊馬が祖先の霊の乗り物であるように、ホオズキはご先祖様の行く道を照らす提灯の役割を果たしていました。

お盆の時期に精霊馬セットのようなものを購入すると、ホオズキが入っていることがあります。これには脚は作らず、提灯として吊るすのがいいでしょう。切り花として購入してきたものを花瓶に飾っておくのもいいでしょう。ホオズキの鮮やかなオレンジ色は精霊棚を明るくしてくれます。

真菰(マコモ)

続いてお盆に必要なのは、お供え物を置くときに使う真菰(マコモ)です。真菰(マコモ)というイネ科の植物の葉で編んだ敷物を盆棚に敷き、その上にお供え物を並べます。お盆の時期になれば仏具屋さんで購入することが可能です。

この植物の根元の肥大化した茎がマコモダケと言われ、食用になります。現在では国内であまり生産されていないので見かけなくなりましたが、アジアの他の国では習慣的に食べられている野菜です。

落雁

お盆に落雁をお供えする意味についてです。落雁とは日本に古来から伝わる砂糖菓子で、茶道のお菓子としてもよく使われます。飽食の時代と言われる現在は、そんなに美味しいお菓子ではありませんが、かつて砂糖が貴重品だった頃にはとてもありがたいお菓子でした。高級品だからご先祖様に食べて頂きたいという意味です。

また、落雁が蓮の形を模してるものが多いのは、蓮は泥のから出てきて美しい花を咲かせるところから不浄の花と言われ、仏教では尊いお花とされているからです。

お盆とお彼岸の意味の違い

お盆とお彼岸の違いと意味をご紹介します。

【お盆】
■時期:8/15前後の三日間(地方によって異なることもある)
■由来:仏教行事と日本古来の信仰。
■意味・目的:祖先の霊の供養。祖先の霊を自宅に招いてもてなす。

【お彼岸】
■時期:春分・秋分のそれぞれ前後3日を合わせた計7日間
■由来:彼岸と此願が最も近づく日という考えから、彼岸(あの世)に思いを馳せ、此岸(こちらの世界)で修行に励む日だったのが始まり。
■意味・目的:先祖供養の日。お墓参りに行く日。

簡単に言いますと、上のような異なる目的と意味があります。お盆は「自宅にご先祖様を招く日」で、お彼岸は「お墓参りに行く日」という違いです。

定番のお盆料理

お盆は祖先の霊をおもてなしする日だという説明をしました。具体的にどんな風におもてなしをしたらいいのかについてです。

「水の子」という料理があります。これは、ナスやキュウリなどをさいの目切りにし、洗ったお米と混ぜて、はすの葉の器に盛りつけた料理です。細かくすることで、お盆に帰って来てくれる全ての霊にいきわたるようにという思いが込められた料理です。

お盆料理に決まりはありません。個人が好きだったものを用意してあげましょう。または、家族みんなと同じ食事が良いです。ご先祖様に美味しい食事を楽しんでいただくために、自分たちもお盆の食事には気を配りましょう。

お盆の棚経の意味

棚経の意味についてご紹介します。「棚経」とは、お盆の時期に僧侶が檀家の要望に応じて、1軒1軒家を訪ね、仏壇や精霊棚の前でお経を読むことです。

自宅にお坊さんを招いた場合は、お布施を渡す必要があります。棚経のお布施の相場は、5000円から20000円くらいとされています。その他にもお車代などを渡すこともあります。

お盆に飾るミソハギの意味

お盆の精霊棚に飾られる「ミソハギ」という花についてです。このミソハギは「禊萩」という感じが当てられています。お盆とミソハギの関係については諸説ありますが、「禊」という字が当てられていることから「穢れを払う」と考えられていました。これがミソハギが精霊棚に飾られるようになった意味です。

また、「水の子」というご先祖様のための食事には、ミソハギで水を振りかけてお清めをする習慣もあります。

お盆の風習には意味がある

お盆の意味と由来についてご紹介しました。いかがでしたか。何となく知ってるつもりになっていた「お盆」の意味も、改めて学ぶとより身近になります。キュウリやナスといった野菜の意味についても、ただの飾りではないことがわかると見方が変わります。

日本にはこのお盆やお彼岸のような、仏教行事と日本古来の信仰が混ぜ合わさってできた風習や文化が多いです。和の心を知るには、まず和の国の文化からと言えるでしょう。他にも日本の風習や行事を学んで、子供たちや他国の人に日本の文化を伝えられるような、教養のある大人になれたら素敵です。

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