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松竹梅の正しいランク順・類語・ランク例|うなぎ/日本酒/料理

初回公開日:2018年03月23日

更新日:2020年05月27日

記載されている内容は2018年03月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

松竹梅のランクを表す言葉として定着している「松竹梅」ですが、その起源についてをご紹介します。また他の表し方は無いのでしょうか?目出度いランクとしてだったら他にもいろいろあります。今回は雪月花、金銀銅についても検証してみました。

松竹梅とは?

日本料理などでコースを選択する場合「松竹梅」があります。豪華な「松」、手頃な「梅」、その中間に「竹」という印象があります。しかし、この三種類の「松竹梅」には本来は序列などありませんでした。

では、どうして料理の上でランク付けができたのか、「松竹梅」が価格的内容的にランクのようになったかを調べてみます。

中国が発祥!

「松竹梅」の起源は中国にああります。それは、宋の時代、文人画の画題として、「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼ばれることからがその起こりです。冬の厳しい寒さでも「松」は緑色を保ちます。そして、「竹」はすくすくと伸び続け、「梅」はサム季節だというのに花を開くことから描かれました。それが日本に渡り、独自に進化しました。

ランクとはどういった意味が?

ランク(rank)とは、組織における階級のことです。また「順位」「階級」「地位」「身分」などのことも表します。また、それらのことを比較し、位置づけた場合は「一覧」と呼ばれます。

今回の松竹梅に関するランクの場合は「階級」にあたります。特にそれらを選ぶことで「松竹梅」のランクは、その内容に値する価格のことを表します。

松竹梅の正しいランク順

松竹梅のランクや順番については、普通「松>竹>梅」のランク順となります。発祥とされる中国の「歳寒三友」では、縁起物にはその意味は無いはずでした。それが順番やランク付けされたのは日本独自です。つまり松竹梅とは、元々は縁起物でランクはありませんでしたが、料理などを注文するのに「上中下」では直接的だからと「松竹梅」を転用しました。

「歳寒三友」とは

中国から「歳寒三友」がいつ伝わったかについては、決定的にはわかっていません。しかし「松竹梅」については、中国と日本では違った意味合いで大切な植物だったことは確かです。

・松:この木には神が宿ると古くから言われます。そして、節操と不老不死の象徴として敬われてきました。

・竹:竹は成長が早く次々と新芽が出ます。このことから、子孫繁栄の象徴と考えられてきました。またまっすぐ伸びる姿から勢いを感じられてきました。

・梅:開花時期はまだ寒い時期です。凛とした美しさに気高さや、長寿とされます。

「歳寒三友」にランクができた時期とは?

しかし「歳寒三友」が中国から伝わった時点ではランクはありません。ではいつからでしょう?それは江戸時代に蕎麦屋、寿司屋などが「特上」「上」「並」という言い方をなんとか美しいランクの言葉として考え「松竹梅」を、その順番に活用したのが由来です。この縁起物の扱い方も日本独自です。

松竹梅のランクの類語

ランクとして用いられるのは「松竹梅」が一番多いのですが、他にも「梅・水仙・竹」などと表す、ランク付けも場合もあります。他のランクとしては下記の表現もあります。特にどのように表記しても良いのですから、今後もいろいろと出てくるでしょう。

金銀銅

「金銀銅」というランク付けで思い浮かぶのがオリンピックです。

古代オリンピックにおいて、最も価値があった金、その次に価値があった銀、その次に価値があった銅、とメダルのランク付けはその価値で決まり、授与されたのが始まりでした。しかし、第1回 アテネ五輪では、1:銀メダル、2:銅メダル、でした。財政難のためです。

これは、その希少価値と錆びにくいという順番を、ランク付けとしたからです。

雪月花

「雪月花」と、ランク付けするところもあります。この雪月花とは、「大伴家持の歌」や「白居易の詩」に由来します。これは「松竹梅」が定着したため、違ったランク表現として模索し、用いられるようになりました。もちろんランクの序列などはありません。したがって使われる店によりその順列は異なります。

松竹梅のランクの次は何か

松竹梅の正しいランク順・類語・ランク例|うなぎ/日本酒/料理
※画像はイメージです

これほど「松竹梅」が普及したのですから、松竹梅の次は何と疑問になります。結婚式のテーブルの場合を思いうかべて下さい。松竹梅の後に「福・禄・寿・鶴・亀」など各テーブルに名前札があることがあります。これが松竹梅の続きと思われでしょうが、単に縁起の良い言葉の羅列にすぎません。つまり「松竹梅」の続きは無いということです。

松竹梅のランクが逆の場合もあるのか

単に「松竹梅」とは言葉の並びです。最下位ランクにされる梅を、逆に梅を最上級とするお店もあります。優劣などありませんから、何の問題もありません。

また、松=特上、梅=並みが一般的な松竹梅のランクですが、注文しづらいという観点から、店内に「梅=特上」「竹=上」「松=並」と張り出すお店もあります。

松竹梅のランク例

飲食店でよく見かける「メニューのランク」を見てみましょう。今回はよく見かける「うなぎ」と「日本酒」「和食」を例にしました。

うなぎ

鰻やさんのメニューには、「松:特上」「竹:上」「梅:並」と表記され、松が一番高く、竹が中間で、梅が一番安いというのが、ほとんどの鰻やさんのランクです。

この値段の違いから、松と竹と梅では使ってる鰻が、「高級品か安物か」「国内産か中国産か」、「養殖か天然か」というような種類の違いを想像してしまいます。

しかし、使用する鰻には違いがなく、単に「うなぎの大小」「ご飯の量」が違うだけです。他の違いとしては、松竹梅の基本メニューに、プラスの一品料理に差がある場合もあります。

鰻やさんの面白小話!

うなぎ屋さんの松竹梅についてですが、こんな面白い話のネタ花があります。

うなぎ屋さんでは長時間待たされることがあります。「待つ(松)だけ(竹)うめ(梅)え」と言われる洒落小話です。

うなぎの蒲焼きは、お店によっても違いがあるでしょうが、注文を受けてから鰻を割きます。その後焼きの作業となり、タレをくぐらせ時間がかかります。

鰻やのもうけ話

鰻やへ来て、一番安い梅を注文するより、竹の真ん中を注文する客が多いのは事実です。それをふまえて、本来「竹」と「梅」には鰻料理としては、あまり内容に差はない状況でも、「竹」の価格を高く設定することで、お店側は儲かります。

これを「松竹梅の法則」と言います。(下記に詳しく記載します)。

日本酒

以前の日本酒には級別制度があり、国税局の審査で「特級」「一級」「二級」の等級が認定されていました。しかし、級別制度廃止となり「特撰」「上撰」「佳撰」などと、現在の日本酒では、商品選びの目安にメーカーがランク付けした呼び名が普及しています。

日本酒のランク

日本酒はあくまでも嗜好品です。日本酒にグレードなどが存在するということはなく、価格的なランクという意味合いです。酒造元としては、本醸造に上撰、純米に特撰というような表記をする蔵が多いのですが、それは単に価格に反映した場合のランク付けでしょう。日本酒の場合は、自分にうまいと感じる個人のランク付けでいいでしょう。

料理

料理、特に日本料理のコース料理の場合に「松竹梅」でランク付けされることが多くあります。それは、量と質により分けられています。品数が1品2品増減していたり、例えば刺身の内容(魚の種類など)が違ったりします。メニューには、詳しく記載される場合がほとんどです。

ランクを表す「ピンとキリ」ご存知でしたか?

ランクの表記を語る時「ピンキリ」とよく言います。では、このピンキリとはどう考えられているのでしょう。

・ピンのほうが上等だと思う人

・キリのほうが上等だと思う人

・キリを「桐」だと思う人

・なぜ「ピンキリ」か疑問だった人

分かっているつもりでも説明ができないという人に、詳しくご説明しましょう。この言葉も時代の波により変化しています。

「ピン」と「キリ」の由来って

松竹梅の正しいランク順・類語・ランク例|うなぎ/日本酒/料理
※画像はイメージです

・「ピン」の由来
ポルトガル語で「pinta」。つまり「点数」という意味です。英語の場合は「ポイント(point)」です。伝来は古く、室町時代にポルトガルから「天正カルタ」が入ってきた時です。1点の札のことを「ピン」ですから、最初という意味と、最低(1点)という意味です。

・「キリ」の由来
日本語では「きりをつける」問う意味で「物事がそこで終わりとなる」という意味に使われます。天正カルタ(1~12)では、12の札をキリと呼びます。一番最後という意味です。

ピンが最低から最高に逆転!

「天正カルタ」の復興版で、カルタというよりトランプに近い、日本版の「うんすんカルタ」が登場し、うん=1、すん=最高⇒「うんともすんとも言わない」の語源になりました。

・ピン:最初 →1番 →最高

・キリ:最後 →最低

現在は、ピンが最高でキリが最低という意味で使われています。つまり、今後「松竹梅」も、逆転する時代が来る可能性もあります。どんな言葉も時代と共に進化しています。

松竹梅の法則!

さて、「松竹梅の法則」についての話をしましょう。この言葉は、マーケティングやセールスを学習したことがある人は、どこかで聞いたことがあるワードでしょう。実際に科学的にも立証されている感覚です。

この松竹梅の法則には「極端の回避性」という名前も付いています。そして学問的として「行動経済学」でも立証されています。これは、人間の行動の特徴です。

比率的で表すと「松:竹:梅=3:5:2」 と表せると言われています。これは、別名「コルディロックスの法則」とも呼ばれ、イギリスの有名な童話「3びきのくま」のエピソードからの由来があります。

「コルディロックスの法則」

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※画像はイメージです

この物語は、ゴルディロックスという名の女の子と、3匹の熊の物語です。森でクマの家を見つけ「お粥」「椅子」「ベッド」がそれぞれ3種類あり、そのなかから「ちょうどいい」のを選ぶという物語です。この選択する女の子の心情からコルディロックスの法則が生まれました。

コルディロックスの意味とは

この法則とは、現在の自分自身の実力の上限程度のタスクに取り組む状況の時、最もモチベーションを感じやる気が起こる、という法則のことです。すなわちあまりに上ではなく、下でもないくらいで、できなくはない状況のことです。つまり真ん中の上が一番乗りやすいということになります。

この法則から見えることとは

飲食店で注文する際、「松」では高額すぎ手がでないが、「梅」では下過ぎる気がして敬遠してしまいます。ということで、梅より高額だけど真ん中の「竹」を選ぶことが多くなるということです。

松竹梅はランクを表しますが様々な表現もあります

「松竹梅」に使われた由来が、中国からの「歳寒三友」の意味からで、松と竹と梅を人の生き方の理想として、まっすぐに力強くいきたいと願いました。それが江戸時代になると、料理のランク付けとして利用され、今では縁起のいい言葉として流通しています。ただし、その順列には決まりはなく、単に都合上付けられた言葉は、時代と共に変化します。

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