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お歳暮・お祝いのメッセージに活用できる敬語|ご笑納の使い方・例文

初回公開日:2017年07月27日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

贈り物文化の発展した日本において、贈り物と一緒に注意したいのが言葉。いくら良い贈り物をしたからと言って、それに添える言葉が間違っていれば、マイナスポイントになるだけでなく相手の方に失礼になる場合があります。「ご笑納」という言葉を理解して使いこなしましょう。

お歳暮・お祝いのメッセージに活用できる敬語

お歳暮・お祝いのメッセージに活用できる敬語|ご笑納の使い方・例文
※画像はイメージです

日本語の言葉文化と敬語

日本語には、文章を書く際に使う言葉と日常会話で使う言葉といったように、活字と会話で表現が変わってくるような場合があります。また、活字を読んでもらう想定の相手や会話の相手によっても、同じ言葉を別の表現で変えて使用することがあります。日本人特有の「相手をたてる」もしくはへりくだった表現をすることで、相手の方に敬意を示すときに使用します。これを敬語といいます。

敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。尊敬語は、相手の動作・状態などを高めて待遇することを言い表します。謙譲語は、相手に対し自分を下げて相手のことをたたえる表現方法です。丁寧語は、物言いを丁寧に表現する方法です。それらの言葉を使い分け、相手の方に敬意を示すのが敬語なのです。

日本の贈り物文化と言葉

日本は言葉の文化だけでなく、それと並行して贈り物をする文化も独自の発展を遂げてきました。子どもが生まれた時、学校に入学した時、学校を卒業した時、初めて就職した時、お中元・お歳暮、定年退職した時など、日本では様々な節目ごとに贈り物する風習があります。また、友達との面会や、会社の取引先に出向くときなどに持参する手土産も例外ではありません。このように、日本では贈り物文化の発展とともに敬語も発展してきたのです。

日本では、贈り物をする際に様々なフレーズの言葉が使われます。一般的に「どうぞお受け取り下さい」「どうぞお納めください」などが用いられ、これらのフレーズは贈り物を手渡すときの定番フレーズとして親しまれています。日常生活では耳にする機会が少ないですが、相手の方に渡したい物があるときに使う丁寧な表現で、贈り物を相手の方に快く受け取ってもらうために自分がへりくだって伝える表現なのです。

お世話になった人に贈り物をするときは、「感謝の気持ちです」「ほんのお礼の気持ちです」といった表現が使われます。祝い事のときは、「お祝いのしるしです」などを使用します。また、別の表現で「ご笑納ください」や「ご笑納いただきますよう」と言った言葉が使われることもあります。

「ご笑納」の使い方

お歳暮・お祝いのメッセージに活用できる敬語|ご笑納の使い方・例文
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「ご笑納」とはどのような言葉?

「ご笑納ください」という言葉ですが、贈り物の際に使われる言葉です。まず「笑納」ですが、「しょうのう」と読みます。これにはどのような意味があるのでしょうか。この言葉には、人に贈り物をするとき、「つまらない物ですが笑ってお納めください」という意味があります。「査収」と同じように「笑納」だけでも尊敬語にあたるのですが、一般的には、頭に「ご」をつけて「ご笑納」という使い方をします。

しかし、この「ご笑納」は、仕事上で使う場合はあまり望ましくないという意見もあります。「笑って納めてください」とへりくだった意味を持っていること、持参したものを「つまらないもの」と謙遜した言い方であるため、軽薄な印象を与える恐れがあるのです。

また、自社で作った商品を送付するような場合に「ご笑納」をつけると、「自社の商品に自信がない」「自社の商品品質は悪い」といったマイナスの印象を与えてしまいます。その為、自社の商品などを送付するときは、ご査収という言葉ではなく、「お納めください」を使ったほうが適切だといえます。

また、学校を卒業して社会に出てすぐの頃は、ビジネス用語を耳にする機会が少なく、言葉の意味を正しく理解できないまま間違って使用してしまうことがあるので注意が必要です。

この「ご笑納」も間違えられやすい言葉として「ご査収」という言葉があります。ご笑納が「つまらないものですが笑ってお納めください」という意味であるのに対し、ご査収は「ご確認ください」という意味を表します。これらの言葉の意味を良く理解していれば、意味がまったく違うため間違えることは少ないですが、使う場合は十分注意しましょう。

「ご笑納」よりも別の表現が望ましいケース

実際には、「ご笑納」という言葉を聞き覚えがない人も多いのではないでしょうか。その為一度覚えると、周囲と差をつけるために利用したくなってしまうでしょう。

しかし、この言葉は、贈り物に対し「つまらないもの」とへりくだって送る為、上司などの目上の人や、あまり親しくない知人関係であれば使用しないほうが無難です。このような場合は、『ほんのつまらないものですが、どうぞお納めください』『ささやかなものですが、どうぞお受け取りください』といったように使用すれば悪い印象を与えることはありません。

「ご笑納」という言葉は、食べ物に対して使う場合、「ご笑味ください」と変えて使用してもいいかと思います。「ご笑味」は「ごしょうみ」と読みます。「おいしくないかもしれませんが、笑ってお食べください」という意味を持っていますので、ご賞味と間違えないようにしましょう。ご賞味については「味わいながら食べる」という意味がありますので、使用する際は注意が必要です。

受取手が写っている写真を送付するときや、受け取り手が会話している音声データなどを送付する場合は「ご笑納」は適切な表現ではありません。「つまらないもの」という意味がある以上、受け取った相手に失礼な表現になってしまいます。必ず『お受け取りください』や『お納めください』といった言葉を使うようにしましょう。

お祝いなどで現金や商品券を贈る場合、決してそれは「つまらないもの」ではありませんので、ご笑納を使用するのは失礼にあたります。そのため、「少しばかりのものですが、お役立て頂ければ幸いです」「これからの生活にお役立てください」などのフレーズを使ったほうが、「ご笑納」を使うよりも相手に良い印象を与えることができます。そのため、敬語は使用するシーンに合わせて適切なフレーズを選んでいきましょう。

例文

お歳暮・お祝いのメッセージに活用できる敬語|ご笑納の使い方・例文
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ご笑納ください

「○○様がお好きな□□□□をお送りしました。もう食べ飽きていらっしゃるかもしれませんが、どうぞご笑納ください。」
「趣味で作った人形です。なにとぞご笑納くださいませ。」
「お祝いの品をお送りいたしました。なにとぞご笑納くださいますようお願いいたします。」
「ささやかではございますが、心ばかりのお品をお送り致しましたので、ご笑納ください。」

特に4番目の例文は、ビジネスシーンでよく使われるフレーズですので、覚えていて損はないでしょう。

ご笑納いただく


「つまらないものではございますが、ご笑納いただければ幸いです。」
「先般のご厚意に気持ちをこめてお贈りいたします。つまらないものですが、ご笑納いただければ幸いです。」
「庭先の畑で作った自慢のスイカです。ご笑納いただければと思います。」
「夏のご挨拶として、お中元をお持ちいたしました。どうかご笑納いただけますと幸いです。」

「ご笑納ください」という言葉に対し、「ご笑納いただく」のほうがより固いイメージを受けるので、ビジネスシーンでは「ご笑納いただく」を使用する方が望ましいでしょう。

『ご笑納』を使いこなそう

「ご笑納」という言葉は、お祝いやお礼の品物を送る時だけなく、お詫びの品を送ったりするときにも使用できるとても便利な言葉です。相手の人や贈る物に合わせて臨機応変に『ご笑納ください』『お納めください』『ご笑味ください』などを使い分けることで、ビジネスパーソンとして一目置かれることでしょう。言葉の意味を適切に理解し、社会人生活に活かしていきましょう。

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