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「来られる」「来れる」の敬語の違い |ビジネス上での正しい敬語

初回公開日:2017年07月18日

更新日:2020年03月04日

記載されている内容は2017年07月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「来られる」と「来れる」の違いや、「お見えになる」や「いらっしゃる」などの同じ意味だけど言い方が複数ある敬語など、あなたはきちんと理解していますか?知らない間に失礼な言い方をしているかもしれません。今回はビジネスシーンでも必須の、敬語についてお話していきます。

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「来られる」と「来れる」の違いって?ビジネスシーンの敬語活用

「来られる」は、動詞の「来る」に尊敬助詞の「られる」が付いた尊敬語です。「今日は先生が来られる」というふうに使われますよね。

では、「来れる」はどうでしょう?説明しろといわれると難しく感じてしまいますよね。今回はそんな敬語のややこしい部分を「来られる」「来れる」を用いて説明していきます。

敬語とは

敬語とは、自分と相手やその話題中の人物との社会的関係を表す言葉です。敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分かれます。「尊敬語」は目上の人を敬う表現、「謙譲語」は自分をへりくだる表現、「丁寧語」は日常会話でもよく使われ相手を問わない表現です。敬語はビジネスや日常生活で欠かせないものですが、使い分けが難しく完璧に使いこなせている人は少ないのではないでしょうか?

「尊敬語」と「謙譲語」

先程お話しした、目上の人を敬う「尊敬語」と自分をへりくだる「謙譲語」、言葉で聞くと一目瞭然ですが、これらをうまく使い分けられてない人が多々います。例としては「先生がいただかれる」などです。先生は自分と比較して、目上の人に当たります。そのため、この場合は尊敬語を使います。「食べる」という動詞の尊敬語は「召し上がる」、謙譲語は「いただく」です。よって「先生が召し上がる」が正しい文です。

「来られる」「来れる」の敬語の違い

ここまで少し「敬語」について触れてきました。次は日常生活の中でも頻繁に使われる「来る」という動詞の敬語について、考えていきたいと思います。「来る」という言葉は、人や物が自分のところに近づいてくることを意味します。また、時間的に近づくこと、事態が進んで、ある状態に至るなどの場合にも使われます。

「来られる」と「来れる」

「来られる」と「来れる」の違いをはっきりと説明できる人は少ないのではないでしょうか?「来られる」とは、動詞の「来る」に尊敬助詞の「られる」が付いた尊敬語です。「今日は先生が来られる」という風に使われます。それに対し「来れる」は、「来られる」のら抜き言葉に当たります。この場合の「来られる(来れる)」は、読み方こそ先述の「来られる」と同じですが、意味合いが少し違ってきます。この意味の違いについてはまた後程お話ししていきます。

ら抜き言葉って?

先程、「来れる」はら抜き言葉だとお話ししました。ら抜き言葉とは、「来る」という動詞を可能形にした「来られる」の「ら」を抜いたものです。「来れる」の他にも「食べれる」「見れる」などがあげられます。このら抜き言葉ですが、本来は正しい使い方ではなく、日本語の乱れとも言われています。しかし、「来れる」って間違いなの?と疑問を持たれる方もおられるのではないでしょうか。

ら抜き言葉は悪いばかりじゃない

ら抜き言葉は日本語の乱れと言われていますが、このら抜き言葉が役立つ場合もあります。一つの言葉を「可能形」「尊敬語」「受け身」の3つに言い換えてみると、どれも同じ言葉になります。例としては、可能形の「明日家まで来られる?」、尊敬語の「明日先生が来られる」、受け身の「捨て猫に懐かれ、家までついて来られた」となります。

どれも言葉としては同じ「来られる」ですが、若干意味合いが違ってきます。このような場合、可能形だけ「明日来れる?」とら抜き言葉にすることができ、他の言葉と区別することができるのです。

「来れる」の使い方

最初に「来られる」と「来れる」は若干意味合いが違うと言いました。この違いは先述の可能形とそれ以外です。「来られる」は尊敬語や受け身、「来れる」は可能形に当たります。「明日先生が来れる」という文は違和感がありますが、「明日家まで来れる?」や「何とか駅まで来れた」といった使い方をすると、「来れる」という言葉がしっくりきます。

また、「明日家まで来られる?」というより「明日家まで来れる?」と言った方がすっきりして見えます。これを言葉の進化と捉える人もいるようです。

「来られる」「来れる」の使い分け

「来れる」を代表とする「ら抜き言葉」は私たちの生活に馴染んできており、まったく違和感を感じない方もおられるのではないかと思います。しかし「ら抜き言葉」を嫌う方も少なからずおられ、どちらかというとラフな言葉と言えます。

上司などの目上の方には、「来れる」が使える場合であっても、「来られる」を使った方が無難かもしれません。「ら抜き言葉」は、「〇〇ちゃんは明日のパーティー来れる?」といったふうに、「来れる」は友人間などの親しい間柄に限定して使うと良いでしょう。

「来る」の尊敬語は一つじゃない?

ここまでは「来る」の尊敬語は「来られる」という話をしてきました。しかし実は、「来る」の尊敬語は他にもいくつか種類があるのです。

「来られる」以外の尊敬語

「来る」の尊敬語は「来られる」の他に、「お見えになる」「おこしになる」「いらっしゃる」の3つがあります。「来られる」を含め、どれも尊敬語に当たるので、どの言葉を使っても敬語として間違いではありません。

しかし実はこれら、敬意を表す度合いが変わってきます。高い順に「お見えになる」>「おこしになる」「いらっしゃる」>「来られる」という順番になります。実は「来られる」が敬意を表す度合いが一番低いのです。これら4つの言葉で、表す敬意の度合いに違いがあることを知らなかった方も、多いのではないでしょうか。

「来る」の謙譲語

「来る」の謙譲語は「参る」です。謙譲語は自分がへりくだる言葉なので、目上の人に使ってはいけません。そのため、「先生が参られる」などは間違いです。「参る」の正しい使い方は、「先生の家に参る」など、目上の人に対して自分が何か行う場合に使います。尊敬語と謙譲語が混ざってしまわないよう、気を付けましょう。

ビジネスでは「いらっしゃる」「お見えになる」「お越しになる」を使おう

「来る」の尊敬語には、敬意を表す度合いが違うものが4つありました。どれを使っても間違いではありませんが、ビジネス面においては最上級の敬意を示した方がいいでしょう。そのため社長などの最も立場が上の人には「お見えになる」、上司には「いらっしゃる」か「お越しになる」と使い分けるといいのではないでしょうか。

注意したい二重敬語

「お越しになられる」や「いらっしゃられる」などは二重敬語と呼ばれ、間違った表現に当たります。「お越しになる」と「~される」、「いらっしゃる」と「~される」という風に敬語が重なって使われているためです。

しかし、この二重敬語には例外があります。それは「お見えになる」です。一見、「お~になる」と「見える」の二重敬語のように見えますが、文化庁の敬語の方針で掲げられており使用が認められているのです。このような例外も敬語を難しくしている要因の一つかもしれません。

適切な敬語を使えるようになろう

あらゆる敬語について、お話してきました。敬語はビジネスシーンのほかにもさまざまな場面で必須の言語です。敬語が使えていなかったり、間違った敬語を使ったりしていると失礼な印象や何だか頼りない印象を与えてしまいがちです。

敬語をきちんと使いこなせているかどうかで、その人の好感度や仕事ぶりに影響が出てきてしまうのです。知っていれば出来ることなのに、知らないばかりに相手に悪印象を与えてしまうなんて、もったいないとは思いませんか?

前半にお話した「来られる」と「来れる」の違いでは、「来られる」は尊敬語・可能・受け身を意味していましたが、「来れる」は可能としてしか使えず、ら抜き言葉のため目上の人には向かないことを説明しました。目上の人にうっかり「来れそうですか?」と言ってしまわないよう、気を付けましょう。

そして後半でお話しした「来る」の4種類の敬語についても、知っていると知らないでは大きな差です。ぜひこの4種類をうまく使いこなして、できる印象を持ってもらいましょう。最近では本やネットに、敬語について書かれたものがたくさんあります。こういったものをうまく活用しながら、社会人として正しい敬語を身に付けていきましょう。

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