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「お大事に」の敬語表現・使う時の文例|怪我/体調/風邪/ご自愛

初回公開日:2017年09月22日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日常的によく聞く「お大事に」という言葉は、相手の健康に関して気遣っている気持ちを表すときに用いられます。怪我や体調、風邪などに対してそれぞれ用いる言葉、メールや手紙での無難な表現、先輩や子供が相手のときに意識する点をまとめました。

「お大事に」の言い方、書き方にお悩みのあなたへ

相手の病気や体調不良、怪我などに対して、気遣いの気持ちを表すときに用いる「お大事に」という言葉や、それに関連する敬語についてご紹介します。また、何気なく言っている「お大事に」は、本当にその場に適した表現なのでしょうか。時と場合によっては、他にベターな敬語があるのではないでしょうか。本記事で解説していきます。

正しい敬語で「お大事に」の気持ちを伝えたい!

「OK」は「all correct」が間違って「oll korrect」と間違ってメディアに掲載されたのが由来と言われていたり、「ティッシュ」を実際の発音に近づけて書くと「ティシュー」だったりと、よく用いる外来語は「単語」というより「記号」として表面的に覚えてしまい、本質を知らないことが多いです。

日本語であっても同様です。「美味しいです」という敬語は誤っており、正しくは「美味しゅうございます」という表現であるように、日常的に使っている言葉が、実は不自然だったり間違っていたりすることは意外にもよくあります。

特に気をつけなければならないのが、今例に出した「敬語」です。尊敬語、謙譲語、丁寧語と、敬語には種類がたくさんあります。目上の方や、大切な関係の方に不適切な敬語を使うと、場の空気も悪くなり、関係も悪化しかねません。

かつて哲学者ウィトゲンシュタインが「自らの発することができる言葉の限界が、自らの世界の限界だ」と表現したように、人間は語彙力を増やすことで信頼感や評価が高まります。世の中には様々な、かつ時と場合に応じて適切な敬語というものがあります。「お大事に」という敬語に関しても、同様のことが言えるのです。

怪我を気遣う敬語の「お大事に」

そもそも「お大事に」は敬語ではありますが、略語でもあります。「お大事になさってください」と、略さずに用いるべきでしょう。相手が怪我をしたときに用いる敬語は、次の例文のように、怪我の回復を祈っていて、かつ無理をしないでほしいと思っています、ということを伝えます。

・「お怪我が早く回復されることを祈っております。どうぞお大事になさってください」
・「お怪我が早く回復されることを祈っております。お身体を大切になさってください」

体調を気遣う敬語の「お大事に」

相手が体調不良の場合も、怪我を気遣うときと同様に「お大事になさってください」で問題ありません。ここで意識していただきたいことが、相手が快方されて会ったときです。次のような言葉かけをして気遣いましょう。

・「顔色が良さそうなので安心いたしました」
・「くれぐれもあまりご無理をなさらないようにしてください」

風邪を気遣う敬語の「お大事に」

相手がすでに風邪をひいて寝込んでしまっている場合には、「お大事になさってください」に続けて、「ご回復をお祈りしております」とつけ加えましょう。仲の良い知人などが相手であれば、つけ加える言葉は「早く良くなるといいですね」といった表現でもよいでしょう。

他の言葉で「お大事に」!

「お大事になさってください」と同様に用いることができる便利な敬語に、「ご自愛ください」という表現があります。「自愛」という言葉には「自身を大切にする」「自身の体に気をつける」という意味があります。

・「どうか無理をなさらずに、くれぐれもご自愛ください」

お客様に正しい敬語で「お大事に」を伝えたい!

日頃お世話になっているお客様が心身の都合で入院し、手紙やメールで「お大事に」ということを伝えることになったとき、用いる敬語や文章はよく練られたものでなければなりません。心身の気遣いは良好な関係を維持する重要な要素の一つである上、会話と違って手紙やメールは文字として後に残るからです。

会話と比べて手紙やメールは、文字だけであるが故に声の抑揚や表情がなく、誠意がより伝わりにくいという特徴があります。明確に、適切な敬語を選び、言葉を紡ぐ必要があります。

ここでは手紙やメールで用いる敬語の定型文をご紹介致します。

手紙でビシッと伝えよう

お客様が病気や怪我で入院や手術をされたり、退院後自宅療養をなさっている場合は、お見舞いの手紙を書きましょう。病状によっては、お見舞いにうかがうと逆に迷惑なこともあるからです。

最初の言葉ですが、時候の挨拶などは不要ですので、「前略」と表します。また、あまりにも具体的な言葉を書いてしまうと、こちらからすれば励ましの言葉のつもりでも、相手にとってはマイナスになる可能性が出てきます。差し当たりない表現にしましょう。最後に、「死」や「苦」、「消」など、縁起の悪い言葉も用いないようにしましょう。

前略
怪我をされたとうかがい、驚いてペンをとりました。
その後お身体の具合はいかがとご案じ申し上げております。
ご多忙の御身でしょうが、ここしばらくは無理をなさらず、お大事になさってください。
まずは略儀ながら、書中にてお見舞いを申し上げます。
早々(女性の場合は「かしこ」)

メールなどでシンプルに伝えよう

お客様が病気や怪我をしているけど、軽度であり入院はしていない、という場合はメールなどで簡潔に気遣いましょう。

LINEなどの場合は件名は不要ですが、Eメールなどの場合は件名に「お見舞い申し上げます」とつけると明確で良いでしょう。本文は次のように、一文一文をなるべくコンパクトにまとめると読みやすくて印象も良くなります。

いつもお世話になりありがとうございます。〇〇会社の□□でございます。
先日、ご病気とおうかがいし、大変驚いております。
お身体の具合はいかがでございましょうか。
心からお見舞い申し上げます。
△△様のお顔を見られないのは寂しゅうございますが、くれぐれも無理をなさらずお大事になさってください。
一日も早い回復をお祈りしております。

また、「お大事になさってください」を他の敬語で言い換えることもできます。お客様が病気や怪我の場合であれば「しっかり養生なさってください」、病気や体調不良の場合は「十分にご静養ください」といった風に、相手の状況に合わせて敬語を使いわけましょう。

先輩に声をかける際は、地位のカバーも心がけよう

職場や学校、サークルや地元の人間関係には、先輩後輩という関係が存在します。先輩に対して「お大事に」という内容を敬語で話すときには注意点があります。それは、自身と先輩では基本的に「身分が異なる」ということです。親しい関係であっても、丁寧で無難な敬語を心がける必要があります。

例えば、職場の先輩が体調不良で仕事を早退するときにかける言葉ですが、「お大事に…」と切ってしまうと、言葉数が少なすぎて「ノリが軽い」「生意気だ」と思われることがあります。これではせっかく敬語を用いても台無しです。「お大事になさってください」という言葉が無難でしょう。

また、仕事をカバーする気遣いも大切です。「〇〇の件につきましては、私が対応します」などといった言葉をつけ加えて、「自分が抜けた仕事は大丈夫だろうか…」という先輩の心配を軽減してあげましょう。

子供に声をかける際は、具体性と明るい未来を示そう

子供は語彙力が乏しく、社会一般では当然と思われていることも「どうして?」と聞いてくるほど純粋に無知です。直接「お大事にね」とだけ伝えても、「何がお大事なの?」「お大事に何をするの?」という疑問が生じかねません。

具体的に子供がどのような行動をとればいいかを伝え、そのように行動すればどのような良いことがあるかも同時に言ってあげると、子供は良いリアクションを返してくれます。ストレートに分かりやすく言ってあげるのが重要なのです。

風邪をひいて体調が悪そうな子供には「たくさん寝て、元気に遊べるようになろうね」、足を痛そうな怪我をしている子供には「なるべく歩き回らないようにじっとしておこうね。そうしたら、早く治って走れるようになるよ!」といった風に、「対策方法⇒それによって得られる恩恵」の順にまとめて言うと分かりやすいでしょう。

ありきたりな言葉だからこそ「お大事に」!

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