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「大丈夫です」は正しい敬語?シーン別の「大丈夫です」の使い方|面接/メール

初回公開日:2017年09月26日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

最近、若者を中心に「大丈夫です」という言い回しが多用されています。しかし、多くは間違った使い方です。さらに、「敬語」と勘違いして使われている場合もあるようです。「大丈夫です」の本来の意味と正しい使い方、「敬語」ではないことを具体的場面を交えて紹介します。

「大丈夫です」は正しい敬語なのか?

「大丈夫です」という言い回しは、語尾に「です」という丁寧語がついているので、一見敬語のように聞こえてしまいますが、実は正しい敬語ではありません。したがって、ビジネスシーンでの使用は控えたほうがよいでしょう。

とくに若者の間ではこの表現が多用されていて、とても便利な言い回しのように思えますが、本来の意味とはかけ離れた使い方をしていることが多いようです。正しい使い方を知っている人からすると、間違った使い方を不快に感じることもあります。

ではなぜ敬語として使えないのか、ご紹介いたします。

「大丈夫」の本来の意味は?

「大丈夫」という言葉は、「大」と「丈夫」の組み合わせで出来ています。「丈夫」は、健康であまり病気をしない人を「丈夫な身体」と言ったり、頑丈な建物を「丈夫な建物」と言ったり、しっかりして壊れにくい様のことです。さらに優れていることを表現する「大」という接頭辞をつけ「大丈夫」として、「危なげがなく非常にしっかりした様」「何の問題もない確かな様」を表す言葉となりました。

本来の使い方、正しい使い方

本来の意味を踏まえた「大丈夫です」の使用例です。

部長:今回の商談を新人の彼に任せたいのだが、大丈夫かな?
課長:彼に任せておけば大丈夫です。心配ありません。

保護者:息子は小学校へ上がったばかりですが、ひとりで登校させて大丈夫でしょうか?
先生:地域の自治会の「見守り隊」が毎日監視しているから大丈夫です。

患者:先生、退院したばかりですが、明日から会社へ行って大丈夫でしょうか?
医師:あなたの体力は、すっかり元に戻っていますので大丈夫ですよ。

など、上記のような例で使うことはとくに問題ないでしょう。

「大丈夫」を使うわけ

日本人は、直接的な物言いや、はっきりと断る表現を避ける傾向があります。このため「婉曲」した表現を使うことがあります。「大丈夫です」を、「相手からの誘いを断る際に使う」場合や「相手に承諾を求める際」(よろしいですかの代用として使う)に使うケースが散見されます。

「大丈夫です」を相手からの誘いを断る際に使う

部長:今晩、ちょっと一杯行くか?
部下:大丈夫です。

部長:週末、ゴルフに行くか?
部下:大丈夫です。

いずれの誘いも、普通の上司は、部下が誘いを承諾したものと思うはずです。ところが部下は、「今日は行けません」「週末は行けません」と明言するのは失礼だと思い、「誘っていただかなくても大丈夫です」と言うべきところ、「大丈夫です」だけで済ませたのでしょう。

部下は丁寧な言い回しを、さらに短縮して「大丈夫です」と伝えたのですが、これでは上司は誤解してしまいます。「お誘いをいただきありがとうございます。今日(週末)は、都合が付きません。申し訳ございません」と、これほど丁寧に言わなくても、「済みません、今日はちょっと都合が悪いので行けません」と最低限、「断る」旨を明言することが重要です。

「大丈夫です」を相手に承諾を求める際に使う

■電話がかかってきて、「少々お時間大丈夫ですか?」

電話に出た相手を気遣うつもりで、「大丈夫ですか」を使った言い回しです。何となく意味は伝わるのですが、正しい敬語ではないため、やはり違和感があります。「今お時間をいただいても大丈夫ですか?」と言うと回りくどいので、「いただいて」を省略したと考えられます。すっきりする言い回しは、「少々お時間をいただけますか?」でしょう。

■コンビニで、「レシート大丈夫ですか?」

初めて聞いた時は「レシートに何かあったの?」と勘違いしてしまうかもしれません。「レシートを持ち帰らなくても大丈夫ですか?」を短縮したため、このような言い回しになったと考えられます。「レシートは要りますか?」では、ぶっきらぼうな感じがするのか、「大丈夫ですか」を無理やり入れて丁寧にしようとしたことが違和感の原因です。本来の丁寧な言い回しは、「レシートはご入用(いりよう)ですか?」などです。

■コンビニで、「1000円からで大丈夫ですか?」
この言い回しは「1000円預かりますがいいですか?」の意味ですが、「1000円から」と「大丈夫」の2つの間違いを含んでいます。正しくは「1000円お預かりいたします」です。

■コンビニで、「ポイントカード大丈夫ですか?」
同様に翻訳すると、「ポイントが付くカードをお持であれば、ご提示お願いいたします」です。

「大丈夫ですか?」は、コンビニ用語!

今は正しい言い回しを教えているところが多いようですが、以前は前述の「大丈夫ですか」がコンビニで頻繁に使われたため、コンビニ用語と呼ばれており、使い方を間違っている「非敬語的」な日本語の一部です。この他にも、以下のようなコンビニ用語とよばれるものがあります。

■なります
中華まんを3つ注文したときに「中華まん3つになります」と言われたことがあるかもしれません。これも、「なります」を敬語と勘違いしている例です。「なる」は、「成る」であり、物の状態が変化する際に使います。「中華まん」は、そもそも中華まんですので、正しい表現は「中華まん3つですね」、もしくは「中華まん3つでございます」などが適切な表現です。

■よろしかったですか?
レジで中華まんを3つ注文したときに、確認のために「中華まん3つでよろしかったですか?」と店員から尋ねられることがあります。「よろしかったですか?」は過去形です。「中華まん3つでよろしいですか?」が正しい表現です。

「大丈夫です」の敬語への言い換えは?

「大丈夫です」の本来の意味は、前述したように、危なげがなく非常にしっかりした様、何の問題もない確かな様を表す言い回しです。この「大丈夫です」の適切な言い換えは、「問題ございません」、「支障ございません」が相応しい言い回しであり、更に敬語にもなっています。

■「問題ございません」
・今回の商談を彼に任せたいのだが、問題ないかな?
・彼に任せておけば問題ございません、心配ないです。

■「支障ございません」
・今回の商談を彼に任せたいのだが、支障ないかな?
・彼に任せておけば支障ございません、心配ないです。

シーン別で使う「大丈夫です」の使い方

「大丈夫です」は、敬語ではないので、ビジネスシーンでは使用を控えた方がよいと説明してきました。しかしながら、日常生活で頻繁にしている人は、急に使用を控えることは苦しいことが考えられます。そのような人は、「大丈夫です」を単独では使わず、一言添えて、何がどう大丈夫なのかを述べることにより、相手が誤解せず、正確に意図が伝わる可能性が増します。シーン別に紹介します。

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