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来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方

初回公開日:2017年09月20日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「来れる・来られる」ことを伝えたい時は、敬語を意識すべき場面でも訪れます。「来られる」は敬語ですが「来れる」は敬語ではない、そして敬語で『来る・行く』ことを示す言葉は他にもたくさんあるのです。使い方や丁寧に聞こえる度合いを知ることで、使い分けやすくなります。

来れる・来られるの敬語の使い方

来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方
※画像はイメージです

「来れる」と「来られる」は『来る』を表す言葉ですが、これら言葉と敬語の関係を知っていますか?「来れる」は敬語になりませんが、「来られる」は敬語として扱われます。「来られる」の他にも『来る』を意味する敬語として「参る」「いらっしゃる」「おこしになる」「おみえになる」があり、『行く』の意味では「伺う」という敬語もあります。

敬語には、相手を敬う尊敬語・自分をへりくだる謙譲語・丁寧な言葉にする丁寧語があります。上記の敬語はいずれかに当てはまるものであり、正しい使い方および正しく使う相手というものが決められています。敬語の使い方に関しては二重敬語などのルールを学ぶことも大事ですが、それぞれの敬語がどの種類に当てはまるのかを知ることもとても大事なのです。

来れる・来られるの敬語の意味と違い

来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方
※画像はイメージです

「来れる」は『ら抜き言葉』と呼ばれるもので、敬語としては不適切な言葉になります。「来られる」から「ら」が抜けているため『ら抜き言葉』と呼ばれるわけですが、このような『ら抜き』が起きやすい言葉は他にもあります。例えば「食べられる」を「食べれる」と言ったり、「着られる」を「着れる」ということも『ら抜き言葉』になります。

すなわち正確に言えば「来られる」だけど、少しだけ短縮して言うと「来れる」になるということです。「来れる」や「食べれる」といった『ら抜き言葉』はプライベートなどで親しい相手に使う分には何の問題もありません。敬語や正しい言葉遣いを意識しなくも良い関係間や状況の場合のみ使用しましょう。ビジネスシーンや目上の人に対して、または丁寧に接する時には『ら抜き』にならないように気をつけることが大切です。

可能の意味合いで使用する時

「来られる」の「られる」には『可能』『自発』『尊敬』『受け身』といった意味があるので、正しい言葉遣いとしては「来れる」ではなく「来られる」です。『可能』を示すために用いるのであれば「来れる」でも問題ないと言われますが、言葉として正しい響きになるのは「来られる」であるということは忘れないようにしましょう。

使い方の例ですが、目上の人・お客様・取引先・提携している会社の人などが来る時には「来れるみたいですよ」という言葉遣いは失礼に値します。「来られるみたいですよ」と言った方が敬語としては正しいのですが、「みたい」を「よう」に変えて「来られるようですよ」にした方が丁寧に聞こえます。報告の際は「〇〇様が来られます」でも良いでしょう。

尊敬語との違いと使い方

来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方
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『来る』ことの敬語には、「来られる」「参る」「いらっしゃる」「おこしになる」「おみえになる」がありました。この中で尊敬語に当てはまる言葉は、「来られる」「いらっしゃる」「おこしになる」「おみえになる」です。ただ、これら言葉は同じ意味を持つ敬語ですが使用した時に開いてに与える印象が違います。

いらっしゃる

まず、「いらっしゃる」から説明していきます。「いらっしゃる」はビジネスシーンでよく用いられる『来る』の尊敬語で、接客用語として「いらっしゃいませ」という言葉も存在しています。「〇〇様がいらっしゃる(いらっしゃいます)」は『来る』の意味において最も一般的な尊敬語なので、一番無難な言葉とも言えます。

来られる

続いて「来られる」ですが、尊敬語にかかわらず目上の人に使用する尊敬語としては使用を避けるべきと言われています。そのため、使用できる場面は『畏まらなくても良いけど丁寧な言葉を使いたい時』です。

たとえば、畏まらない雰囲気が魅力のお店などで、ある程度親しいお客様がいたとします。その方が敬語に煩い方ではない前提ですが、「来られるのですか?」「来られますか?」と使用することができます。

誰かが会社に来ることを、会社内の人に伝える時にも「来られる」を使用することが可能です。同僚や部下に対してであれば「〇〇様が来られる」の言葉で伝えることもできますが、上司は目上の人なので「来られる」ではなく「いらっしゃる」の言葉で誰かが来ることを伝えましょう。

おこしになる・おみえになる

「おこしになる(お越しになる)」と「おみえになる(お見えになる)」は、「来られる」よりも畏まった言葉です。特に「おみえになる」は畏まって聞こえるため、とにかく丁寧に接する必要がある場や関係性では「お客様がおみえになりました」などと言います。

もちろん「おこしになりました」「いらっしゃいました」「来られました」でも問題ありませんが、言葉を受けた側がどう感じるのかが言葉遣いで変わってきます。どれも同じ尊敬語であり『来る』の意味を持ちますが、聞いた側の感じ方の違いがあるため状況によって使い分ける必要があると言えます。

謙譲語との違いと使い方

来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方
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尊敬語は相手を敬う敬語でしたが、謙譲語は自分をへりくだる敬語です。相手側からして自分が来る立場にある時は、謙譲語で『行く』ことを示します。相手側からすれば『来る』自分側からすると『行く』の意味合いになる言葉は、「参る」と「伺う」です。この2つは同じ意味だと思われることもありますが、同じ『行く』でも意味合いは異なります。

「伺う」は『訪問する』ということで、誰かの家・お店・会社に足を運ぶことを表します。要するに、そこに居る(ある)『人に会いに行く』『物を見に行く』ということです。一方の「参る」は正に『行く』ことであり、どこかに訪ねる目的は含まれません。すなわち、『そこに行ってくる』という意味になります。

どこかに訪ねるのであれば「お伺いします」、行く前に相手の許可を必要とする場合は「お伺いさせていただきます」と言います。特に訪ねる目的がない場合は「私が参ります」と言い、「お伺いします=会いに行きます」「参ります=行きます」という意味になります。

「参る」を誰かが来る時に使用する場合、それは『自分側にいる人が行く』時です。相手側の誰かがこちらに来る時に「先方の社長が参ります」という使い方は誤りで、自分が務める会社の誰かが相手側の会社などに行く際に「社長が参りますので、お待ちいただけますか」などで「参る」を使うのが正しい使い方です。

丁寧語との違いと使い方

来れる・来られるの敬語の使い方と尊敬語・謙譲語・丁寧ごとの違いと使い方
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丁寧語は丁寧に聞こえる言葉ですが、使い方としては『自分にも他人にも使える丁寧な言葉』を指します。「いらっしゃる」「おこしになる」「おみえになる」「来られる」は自分に使用しない尊敬語であり、「参る」は相手に使用できない謙譲語でした。では、「来れる」はどうでしょうか。

「来れる」は、日常の中でも使用されます。例えば、「今日、その集まりに来れるよー」と使われることがあります。正しくは「行けるよー」ですが、「来る」には『距離や時間的に近い所に移る』といった意味があるため「来れるよー」でも意味は伝わります。しかし、通常では『自分ではない他の誰かが行ける』時に用いる言葉なので「〇〇さんも来れるみたいよー」が正しい使い方になります。

また、日常の中では「来れるかな?」と疑問形で使われることもあります。「来られる」の「られる」が『可能』などの意味を持つ言葉であり、「来れる」は『ら抜き言葉』ですが『可能』の意味で用いることだけは言葉遣いとして寛大に扱われています。「来れるかな?」と言うことは「来ることが可能かな?」という意味であり、敬語を意識しなくても良い場面や相手であれば使用することに関して問題はありません。

ただし、敬語表現を使う必要がある場面(ビジネスシーンなど)や目上に人に対しては「来れる」を使うと失礼極まりないため注意しましょう。同僚などに「来られるみたいですよ」と言うのは、問題ないとされます。

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