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敬語「伺い」の使い方・例文|お伺いさせていただきます/お伺いします

初回公開日:2017年09月14日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「伺い」は敬語ですが尊敬語なのか、謙譲語なのか、どちらでしょうか。「お伺い」という言葉で用いられることも多くありますが「伺い」に「お」を付けることは二重表現とされています。では、聞くや訪問するの謙譲語である「伺い」はどのように使用することが正しいのでしょうか。

「伺い」の使い方

聞く・尋ねる・訪問するの敬語である「伺い」や「伺う」といった言葉はビジネスシーンでよく用いられますが、どのような敬語かご存知ですか。敬語であることは広く知られていますが、敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。それぞれ使い方が異なるため、「伺い」がどの敬語に当てはまるのかを学んでおくことで間違いを防ぐことができます。

「伺い」は敬語の中で、謙譲語に当てはまります。尊敬語と間違われることも多いですが、尊敬語は「相手を敬う言葉遣い」であり、謙譲語は「自分をへりくだる時の言葉遣い」です。「へりくだる」というのは、対人におく関係性で相手より自分を低くすることなので、謙譲語を相手に使うことは失礼に値します。

「伺い」という言葉は確かに敬語ですが、謙譲語なので自分側のことを表す際に使用します。聞く・尋ねる・訪問する意味の敬語になるため、自分自身が相手に何かを聞きたい時(尋ねたい時)や相手側に訪問する際に「伺い」の敬語を用います。自分自身ではなく、会社の誰かが相手側のところに行く(訪問する)際も「伺い」の言葉を使って伝えます。

「参る」とは違うの?

「参る」は「伺う」と意味が混合されやすいため、違いを知っておくと良いでしょう。「参る」は行く・来るの謙譲語で、訪問するの意味を持つ「伺う」とは似ていると思われがちです。しかし「参る」はただ行くことを表します。訪問するということは、そこに誰かが居るということです。

行くことはそこに誰かが居るとは限らず、その人に会いに行ったのではなく場所に行っただけです。「参る」は誰かに会うために訪問する時ではなく、目的地などに移動する時に用いる敬語です。誰かに会う目的で行く(訪問する)のであれば「伺う」、その土地や場所に行くことだけを示すのであれば「参る」の言葉を使用して表現します。

「お伺い」は二重敬語?

「伺い」に「お」が付いた「お伺い」は、実は二重敬語であるということを知っていますか。「お伺い」といった言葉の遣い方は、ビジネスシーンでも日常の中でも見聞きされることが多く、全国放送のニュースでも使われることがあります。しかし「お伺い」は、敬語表現上でタブーとされている二重敬語なのです。

二重敬語とは、1つの言葉に2つの敬語が用いられていることを言います。通常、1つの言葉は1つの敬語で構成されます。聞いていて明らかにおかしく聞こえる二重敬語もありますが、「お伺い」に関しては「どこが二重敬語なのか分からない」と言う方もいるでしょう。聞いていておかしくないことから、ニュースでも許された二重敬語として扱われているのです。

では、どこが二重敬語なのか。「お伺い」の言葉は「伺い」と「お」で成り立っていると言いましたが、「お」は丁寧語に属します。「伺い」は謙譲語なので丁寧語である「お」を組み合わせてしまうと二重敬語になります。「お」を付けることでより丁寧に聞こえますが「伺い」自体が敬語であるため、そこに敬語の類である丁寧語の「お」を付ける必要はないとされます。

ただ、一般的には許された二重敬語です。ビジネスシーンでは、もしかすると「お」を付けなかったことでクレームが入ることも考えられます。正しい知識を持っていることは大事ですが、特にビジネスシーンでは一般的な見解を踏まえることも大事です。敬語のルールで言えば「お伺い」は間違いですが、一般的には「お伺い」でも問題ありません。

例文

敬語「伺い」の使い方・例文|お伺いさせていただきます/お伺いします
※画像はイメージです

正しい使い方である「お」を付けない「伺い」の例文から、ルールとしては間違いだが一般的には許される「お伺い」の例文までお伝えします。「伺い」と「お伺い」は文によってどちらが言いやすいのかが異なりますので、文によって「伺い」と「お伺い」を使い分けることが一般的です。

お伺いさせていただきます

「お伺いさせていただきます」はよく用いられる文です。これは「訪問する」ことを謙譲語で示した文で、何かを聞いたり尋ねたりするシーンでは使用しません。「お伺い」に付けられている「させていただきます」は「相手の許可を得た上でこちらが行動する」時に使用する敬語で、訪問する時は相手の許可が必要になることから「お伺いさせていただきます」と言います。

「それでは、何月何日何時何分にお伺いさせていただきます。よろしいでしょうか?」と言う時は、こちらが提示した訪問予定日への同意を求めている時です。シーンによっては、最終確認でもあります。また、「お伺いさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」という文になることもあります。

お伺いします

「お伺いします」は「お伺いさせていただきます」のように訪問する意味で用いることができます。この2つの文の違いは「します」と「させていただきます」ですが、先ほど説明した通り「させていただきます」は相手の許可を必要とします。一方の「します」は決行する意味が強いため、相手の許可を必要としていません。

「お伺いします」は、既に訪問する予定日が決まっている上で確認の意も込めて使用される言葉です。「お伺いします」と言う時点で予定日が決まっている状態のため、相手の許可を既に得ているでしょう。相手側と予定を合わせた最後に「それでは、何月何日何時何分にお伺いします」と言います。

伺います

「伺います」は、これまでの例文と同様の意味で用いることができます。ただ、「お」に加えて「させていただきます」や「します」が付かないだけで、敬語としては足りないように思われることもあります。訪問の意味で用いることは間違っていませんが、どちからと言えば「お伺いします」やの方が印象は良いでしょう。

訪問の他、「伺います」は「聞く」の意味でも使用できます。「それでは、あなたに伺いますが~」と使うことができ、「あなたにお伺いします」でも良いです。「聞いても良いですか?」を「お伺いしてもよろしいでしょうか」と表現することもできます。

ただ、「お聞きします」「聞かせてください」でも間違ってはいませんので、聞くだけではなく訪問するの意味でも捉えられる可能性があるシーンでは「聞く」の言葉をそのままに敬語や丁寧な言い方にして使うと良いでしょう。

聞く意味で「伺う」を使う際の類語

「聞く」というよりは「教えてもらいたい時」ですが、何かを教えてもらいたい時は「伺ってもよろしいでしょうか?」などと言うより「ご教示ください・ご教授ください・ご指導ください・お教えください」の言葉が用いられます。最もよく使用されるのは「お教えください」で、実際に使用したことがある方も少なくないでしょう。

お教えください・ご教示・ご教授・ご指導とは

「お教えください」は「教えて」の言葉に、丁寧語「お」と「ください」が付けられています。丁寧な言い方ではありますが、通常の言葉として用いられる「教え」をそのままに使用している上に「ください」が命令形なので、気さくな敬語といったところです。

「ご教示」はちょっと教えてもらいたい時の敬語で「ご教授」や「ご指導」はちょっとではなくしっかりと教えてもらいたい時に使います。「ご教授」は多くの場合、口頭上で得ることができる知識を教えてもらう時です。「ご指導」は、技術的な面で教えてもらう時に使用されることが多い言葉とされます。

「伺い」の敬語表現は少し複雑だが使いにくい敬語ではない!

聞くと訪問するといった意味を持つ「伺い」は「伺います」といったように使用することもできます。しかし、一般的には「お伺い」が多いです。「お伺い」は二重表現なので敬語のルール上は問題ですが、許されている敬語表現という難しい位置に置かれています。

しかしニュースでも使われるため、そこまで神経質になる必要はないでしょう。シーンに応じて「お伺い」と「伺い」を使い分け付け加える言葉も考えましょう。

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