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相手別「了解」の敬語活用法|先輩/先生/お客様/社外など

初回公開日:2017年10月25日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年10月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「了解」を表す言葉には、いろいろな表現があります。そのため、ビジネスシーンなど敬語を要する状況では間違えないように気を付けましょう。了解を表す正しい敬語、間違えやすい敬語、相手別で考える敬語表現の仕方についてお伝えしました。

了解の正しい敬語表現とは?

相手別「了解」の敬語活用法|先輩/先生/お客様/社外など
※画像はイメージです

「了解」という言葉には「分かる」の意味があり、何かを分かった時に使われる言葉です。何気なく「分かった」の意味で用いられている「了解」ですが、敬語を要するビジネスシーンには相応しくない言葉とされています。

「了解」は一見、立場に関係なく使えるオールマイティーな言葉にも思われますが、敬語ではないためにビジネスシーンでは使用しない方が失礼になりません。

では、上司やお客様などの目上の人に対して使える「了解」を表す言葉には何があるのでしょうか。そして、ビジネスシーンで使用することに関しても問題ない「了解」の意味を持つ言葉は何でしょうか。目上の人に対して用いることができ、ビジネスシーンおよびビジネスルールとしても問題ない「了解」の意味を持つ言葉をご紹介します。

正しい敬語その1!「了承いたしました(しました)」

了承(りょうしょう)は、領承・領掌・諒承とも書きます。一般的には了承が用いられるため、ビジネスシーンや目上の人に使用する際は「了承」で問題ありません。「了承」の意味は「承諾する」ことで、相手側から何かを申し出てきた時にその申し出を承諾したり、相手側の事情などを納得した上で承知することを表す時の言葉が「了承」です。

「了承」は敬語を除いた言い方をすると「それでいいですよ」といった感じになります。この言い方から察せられるように「了承」は目上から目下に用いる言葉です。そのため「了承いたしました(しました)」という言い方は、上司から部下に「何かを承諾したことに対する了解」の意味を伝える時に用いられることが多いです。

了承:基本的には目上から目下に使う敬語

目上から目下に用いることが基本ですが、お客様や取引先など目上の存在に対して「ご了承ください」という文が用いられることは珍しくありません。「ご了承ください」は〆に持ってくる言葉であり、この言葉の前に伝えた内容を理解および受け入れてもらうことに関した了承をお願いする意味合いがあります。

ただ、取引先やお客様などの目上の存在に対して用いられることは頻繁にはありません。主に約款や注意書きといった内容の〆に「ご了承ください」が添えられます。

別の言い方としては「ご了承願います」や「ご了承のほどお願いいたします(お願い申し上げます)」もあります。語尾が「ください」になると命令調になるため、お願いの姿勢が窺える「願う」言葉を用いた方が少し柔らかい印象となるでしょう。

正しい敬語その2!「承知いたしました(しました)」

承知(しょうち)は、ビジネスシーンで使用する「了解」の意味を持つ言葉としては最も適切となります。「承知」の意味は「要求を聞いた上で引き受けること」または「物事などの内容を聞いて知ること」で、ビジネスシーンで「承知」を用いる時は前者の「要求を聞いた上で引き受けること」の意味で用いられることが多いです。

「承知いたしました」がビジネスシーンで最も適切な「了解」の意味を持つ言葉と言われている理由は、尊敬語に属する言葉だからです。尊敬語は相手を目上として扱うことを示しながら使う敬語なので「承知」は上司の他、取引先やお客様にも「了解」の意味で使用することができます。

「いたしました」と「しました」

「いたしました」と「しました」の違いついてですが、より丁寧で畏まった印象になる言葉遣いは「いたしました」です。「いたしました」は漢字で書くと「致しました」となり、謙譲語で「する」を意味する「致す」の言い方を少し変えた言葉です。一方の「しました」は「します」の言い方を少し変えた言葉で、丁寧語のですます調に属します。

丁寧語は相手を目上と示す尊敬語や自分を目下と示す謙譲語と共に丁寧な文を作るために用いられる言葉であり、丁寧語だけで用いる時は同等もしくは目下に対して用いることが基本です。

「承知」を用いた文では「承知」が尊敬語になるため「しました」でも相手を目上と示す文にはなりますが、謙譲語の「いたしました」にした方が尊敬語の「承知」と組み合わさった時により丁寧で畏まった印象を与えます。

承知いたしました:別の敬語表現は「承りました」

「承知いたしました」の別の言い方としては「承りました(うけたまわりました)」があります。「承る」は「聞く」の謙譲語で、聞くの他に「承知する」といった意味でも用いられます。「承る」が謙譲語なので「承りました」という言い方も敬語になりますが、この言い方は主にお客様に対して用いられることが多いです。

上品なコンセプト(観念)のお店では「承りました」の言葉がよく聞こえてきます。「承りました」=「聞いた内容をよく分かりました。そして、聞き受けました」という意味になるため、お客様が注文をしたり、お店側が行うべき要望があった時には「了解」を表す敬語として「承りました」を使用します。

正しい敬語その3!「かしこまりました」

「かしこまりました」は、さまざまなお店で使用されています。ビジネスシーンとしては「承知いたしました」が最も適切とされますが、丁寧な言葉遣いに聞こえる「かしこまりました」もビジネスシーンや目上に用いる「了解」の敬語として相応しい言葉です。意味は「理解した上で受ける」なので、相手の申し出や要望に対しての「了解」を示しています。

「かしこまりました」は漢字で書くと「畏まりました」になります。「畏まる」には「目上の言葉を謹んで承る」といった意味があり、「謹んで」の意味は「うやうやしく物事をする」です。

「うやうやしく」とは「内面から自然に生じる敬意」のことで、すなわち「畏まる」=「目上の言葉を謹んで承る」ことには「真っ直ぐな敬意を持ち、目上の言葉を聞く」意味合いがあります。

謙譲語の種類と「かしこまりました」

このことから「かしこまりました」は、お客様など目上の存在に対して用いる言葉として適切であると言えます。目上の存在には上司なども含まれますが、上司に対しては「承知いたしました」お客様に対して「かしこまりました」を使用することが多いです。「かしこまりました」も「承知いたしました」も謙譲語ですが、謙譲語には2つの分類があります。

謙譲語lと謙譲語llがあり、これらは使用する状況および相手が異なるのです。「かしこまりました」は謙譲語lに属し、謙譲語lは「動作をした存在に対する謙りの意」を示します。「承知いたしました」は謙譲語llに属し、謙譲語llは「今話している相手に謙りの意」を示す謙譲語です。

このように謙譲語の分類は少々複雑になっているため、意識し過ぎると間違えることがあります。

「かしこまりました」と「承知いたしました」の使い分け

ビジネスシーンでは「了解」の敬語に関して使用する言葉がある程度決まっているため、上司に対しては「承知いたしました」お客様に対しては「かしこまりました」を用いれば基本的には問題ありませんが、お客様に対しては「承知いたしました」と「かしこまりました」を状況に応じて使い分けると良いでしょう。

お客様からのメールのお問い合わせなどに対しては「承知いたしました」が用いられることが多く「かしこまりました」は今すぐ要望に応えるお店でのやり取り時に使用することが多いです。取引先に対してはお客様と同じ敬語を用いることが多いのですが、状況に応じて「かしこまりました」と「承知いたしました」を使い分けましょう。

正しい敬語その4!「拝承いたしました」

拝承(はいしょう)はビジネスメールで用いられることが多いとされますが、口頭上でも使用できます。「拝承」は「聞く」や「承知すること」の謙譲語で、敬語上の扱いとしては「承知」と同じです。ただし、使用する状況が違います。すなわち「了解」と示す内容および状況が「承知いたしました」とは異なります。

「拝承」の「拝」は「拝む」のことで、一般的に捉えられる意味は「両手を合わせて礼をする」です。しかしながら「拝む」には、もう1つの意味があります。その意味は「見る」の謙譲語です。「拝む」は「見る」の謙譲語ということですが「拝承」の言葉を成り立たせる漢字には「承」もあります。

「承」はこれまでにもお伝えした「承る」のことで、この言葉は「聞く」の謙譲語でした。「見る」の謙譲語である「拝む」の「拝」と「聞く」の謙譲語である「承る」の「承」が組み合わさった「拝承」には、「提示された内容を見て、その内容を理解した(聞き受けた)」という意味合いがあります。

もっと簡単にまとめると「見て聞き受けた」ということになるため、「拝承いたしました」はメールで用いられることが多くなっています。「見て、聞き受ける」ことに関しては、現物としての書類でも行うことです。そのためメールでなくても、書類などを見て理解したことに対する「了解」を表す時にも「拝承いたしました」は使用できます。

了解の間違えやすい敬語に注意!

「了解」を表す敬語として、正しい言葉は「了承いたしました」「承知いたしました」「かしこまりました」「拝承いたしました」でした。敬語は使い方が間違われることも少なくありませんが、「了解」の意味を表す敬語も間違われることがあります。

「了解」の敬語に関した間違いとは具体的に、正しい敬語表現をしていないということが挙げられます。すなわち「了承・承知・かしこまりました・拝承」以外の言葉を敬語のように用いてしまっている、ということです。了解の意味を持つ言葉の中で、敬語ではないのに敬語のように間違って使用されてしまうのは「了解」の言葉です。

文面上紛らわしい感じになってしまいましたが、了解の意味を目上の人に表す時に意味そのまま「了解」という言葉を使用することは不適切とされています。ではなぜ、了解を表すのに「了解」の言葉を目上に使用することが望ましくないのでしょうか。そのことを踏まえながら、間違った了解の敬語表現についてお伝えします。

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