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「思う」の謙譲語の意味と使い方・尊敬語との違い

初回公開日:2017年11月23日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「思う」という言葉の謙譲語は「存じる、存じます」「所存、所存です」が該当します。意外と正しく理解できていない「存じる」「所存」について、言葉が保有している意味や例文を交えながらビジネスシーンで正しく使いこなせるように紹介します。

「思う」の謙譲語の意味と使い方

「思う」の謙譲語の意味と使い方・尊敬語との違い
※画像はイメージです

「思う」という言葉の謙譲語にはどのようなものがあるでしょうか。謙譲語は自分をへりくだらせて、相手を立てる敬語の一つです。「~だと思う、~だと思います」といった意味で使う場合の謙譲語には次の2つがあります。

・存じる、存じます
・所存、所存です

例)このプロジェクトに注力したいと思います。
⇒このプロジェクトに注力いたしたいと存じます。
⇒このプロジェクトに注力する所存です。

例)下記の要領で説明会を進めたいと思う。
⇒下記の要領で説明会を進めたいと存じます。
⇒下記の要領で説明会を進めてまいる所存です。

意外と正しく理解できていない「思う」の謙譲語について、整理します。敬語表現は難しい表現手段ではありますが、「思う」の謙譲語とその使い方を正し理解し、ビジネスシーンで使いこなしていきましょう。

「思う」の謙譲語の意味は?

「思う」の謙譲語「存じる」、あるいは「思います」の謙譲語である「存じます」には、「知る」「知っている」あるいは「承知している」「考える」という語の謙譲語の意味もあります。

ぞん・ずる [3] [0] 【存ずる】
( 動サ変 ) [文] サ変 ぞん・ず
① 「思う」「考える」の謙譲語。 「こちらの方がよいと-・じます」
② 「知る」「承知する」意の謙譲語。 「よく-・じております」 「ちっとも-・じませんで失礼しました」

出典: https://www.weblio.jp/content/%E5%AD%98%E3%81%9A%E3%82%8B |

例)「思う」の謙譲語
対応してほしいと思う
⇒ご対応いただければと存じます。

例)「知る」の謙譲語
その件は知っている
⇒その件は存じております。

「思う」のもう一つの謙譲語である「所存」の意味は?

「思う」のもう一つの謙譲語である「所存」は次のような意味になります。

しょ ぞん [0] 【所存】
〔改まった場合や書簡文で用いる言葉〕
心に思っていること。考え。意見。 「御-を伺いたい」 「品質向上のため努力いたす-でございます」

出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%89%80%E5%AD%98 |

上記より、「所存です」は「心に思っています」「頭で考えています」という意味があることがわかります。

「思う」という「行為」よりも「思っている」という状態、すなわち決意や意向を示す場合の謙譲語として使うことができます。

例)リーダーという新しい職務に取り組みたいと思います。
⇒リーダーという新しい職務に取り組む所存です。

例)再発防止に取り組みたいと思います。
⇒再発防止に取り組んで行く所存です。

「思う」の謙譲語の使い方は?

「思う」の謙譲語「存じる」や「所存」は、上席やお客様など敬意を払うべき相手との会話やメールでのやりとりに際し用いることが多いです。したがって、実際には「思う」の謙譲語である「存じる」に丁寧語の「ます」を付加した「存じます」、あるいは「所存」に丁寧語の「です」を付加した「所存です」を用います。

例)当社が主催するカンファレンスに参加してほしいと思います。
⇒当社が主催いたしますカンファレンスにご参加いただきたく存じます。

例)細心の注意を払って対応していきたいと思います。
⇒最新の注意を払って対応していきたいと存じます。
⇒細心の注意を払って対応してまいる所存です。

「思う」の謙譲語の使い方で注意することは?

謙譲語は、自分をへりくだることで、行為の及ぶ先である相手を高めて敬意を表す敬語です。相手の行為に使うことはできませんので、注意が必要です。

例)「思う」の謙譲語の誤り例
(上席である部長に対し)本件はどのように思うか
⇒✖本件はどのように存じますか
⇒〇本件はどのようにお思いになりますか(尊敬語を用いる)

「思う」の謙譲語と尊敬語の違いは?

敬語には、相手を高めるために自分の行為をへりくだって表現する謙譲語のほかに、敬意を表す相手の動作や行為を高める「尊敬語」があります。「思う」の尊敬語は次のとおりです。

・お思いになる
・思われる
・思召す(おぼしめす)

上記のうち、「思召す」は通常の会話やメールでは使われることは滅多にありません。旧仮名遣いを用いる小説などで使われることがあります。

「思う」の尊敬語の使用例は?

「思う」の尊敬語である「お思いになる」「思われる」の使用例を見てみます。

例)部長はこのプロジェクト計画をどう思いますか
⇒部長はこのプロジェクト計画をどのようにお思いになりますか
⇒部長はこのプロジェクト計画をどのように思われますか

例)あなたはお客様が本件のような事態についてどのように思うと思いますか
⇒あなたはお客様が本件のような事態についてどのようにお思いになると思いますか
⇒あなたはお客様が本件のような事態についてどのように思われると思いますか

「思う」の謙譲語のメールでの使い方は?

「思う」「思います」の謙譲語である「存じる」「存じます」、「所存」「所存です」のメールでの使い方も、会話における使い方に差異はありません。しかし、謙譲語を用いると全体の雰囲気は、とても硬いものになるため、組み合わせるほかの敬語も程度を合わせる必要があります。

例)(メールでのお礼)昨日は、事業所内を案内していただきありがとうございます。身に余る光栄と思います。
⇒昨日は、御社事業所内をご案内いただきましてまことにありがとうございます。身に余る光栄と存じます。

例)(メールでの決意表明)決意を新たに、本件プロジェクト推進にまい進したいと思います。
⇒決意を新たに、本件プロジェクト推進にまい進してまいりたいと存じます。
⇒決意を新たに、本件プロジェクト推進にまい進する所存です

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