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「拝見させていただく」の意味・二重敬語なのか・正しい使い方

初回公開日:2017年12月26日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

あなたは敬語に自信がありますか。ここに「拝見させていただく」という言葉があります。この言葉は正しい表現でしょうか。それとも間違った表現でしょうか。今回はこの「拝見させていただく」にフォーカスをあて、正しい表現なのか。そしてどんな意味なのかを解説します。

「拝見させていただく」は二重敬語で日本語として間違いなのか

あなたは敬語に自信がありますか。正しい敬語を正しく使うことは、ビジネスや人間関係を円滑にする上で、非常に重要です。しかし、敬語=丁寧な言葉遣いをすることという間違った思い込みから、丁寧になりすぎる、いわば「二重敬語」という間違った敬語を使う人が増えてきています。

ここに、「拝見させていただく」という言葉があります。この、「拝見させていただく」は、敬語として正しいのでしょうか。答えはNOです。

「拝見」とは、「見る」の謙譲語です。つまり自分をへりくだっている言葉です。そして、「いただく」も謙譲語で、こちらも同じように、自分をへりくだっている言葉です。謙譲語を2つ重ねていますから、「拝見させていただく」は二重敬語のため、正しく敬語ではないということになります。

「~させていただく」

丁寧なつもりで意外と不快感を与えてしまいがちなのが、この「~させていただく」という表現です。「~させる」ということで、話し手と言うよりは聞き手が命令したかのような表現になってしまいます。ですから、「拝見させていただく」と表現すると、「そんなこと頼んでいないのに」と相手に思わせてしまう可能性があります。

「~させていただく」自体が敬語であるため、後ろにつけることで丁寧な印象になりますが、何ににでもつけてよいというわけではなく、言葉によっては不快感を与えるものになってしまいますし、「拝見させていただく」のような間違った表現になってしまいます。

なぜ「拝見させていただく」は使われ始めたのか

「拝見させていただく」の意味・二重敬語なのか・正しい使い方
※画像はイメージです

この「拝見させていただく」という間違った表現は、最近になって使われるようになり、いわゆる「若者言葉」の一種と捉えることができます。「最近の若者は敬語を使わない」とよく聞きますが、確かに自信を持って敬語を使っているという若者はあまり見かけません。

そもそも、10代のうちは、せいぜい「です」「ます」の丁寧語が使えれば事足ります。20代、30代になり、丁寧語以上の敬語が要求されるようになります。本来の意味やルールを考えずに、とにかく丁寧な表現をしようという安易な考えから、敬語を必要以上に重ね、「拝見させていただく」のような間違った敬語が使われ始めました。

「拝見させていただく」の意味

「拝見させていただく」の意味についてご紹介します。「拝」という漢字には、頭を垂れて敬礼すること。おがむこと。手紙で、署名の下に書いて相手への敬意を表すことという意味があります。「拝見」は「見る」の謙譲語です。つまり、「拝見」は、自分が見る行為をへりくだって相手をたてる意味があります。

この見るは何を見ているかですが、文字だけではなく、その他の資料や図、表なども含みます。文字だけを見るのであれば、「拝読」という言葉を使うのが適切です。何を見るかによって「拝見」と「拝読」を使い分けることができます。

「拝見させていただく」の正しい言葉・使い方

ここまで、「拝見させていただく」の意味と同時に、「拝見させていただく」が間違った表現だということを説明しました。それでは、「拝見させていただく」の正しい表記はどのようなものなのかを紹介します。

丁寧語

丁寧語は敬語の一種です。尊敬語や謙譲語と並んで敬語の3区分の一つをなすとされており、話し手が話し相手に対して直接に敬意を表する表現をいいます。「です」「ます」「ございます」を用いて、文字どおり丁寧に表現する敬語です。「拝見」は「見る」の謙譲語ですから、「拝見させていただく」を丁寧語にすると「見る」の丁寧語である「見ます」になります。

尊敬語や謙譲語は目上の人に用いる敬語ですが、丁寧語は近所の人や店員など、広範囲に用いることができます。

尊敬語

尊敬語も敬語の一種です。話題になっている人やその動作、状態、関係する物を相対的に上にあるものとして、相手を立てて敬意を示す表現や単語、語法のことを言います。

「いらっしゃる」「めしあがる」が尊敬語にあたります。「拝見させていただく」を尊敬語にすると、「ご覧になる」「見られる」となります。

拝見する

「拝見させていただく」は謙譲語が2つ重なっている二重敬語ですから、正しい表現に直すには、謙譲語を1つ取り除けば正しい謙譲語になります。このことから、「拝見させていただく」の正しい表現は「拝見する」だということが分かります。

「拝見させていただく」を使う例

「拝見させていただく」は間違った表現ですが、特に若い人の間では蔓延し、乱用されつつあります。ここでは、正しい表現に直した上で、場面ごとの使い方を見ていきましょう。

メール

ビジネスの場面でメールを受信した際に、返信メールに「拝見しました」と記載するのは非常に有効です。「拝見しました」には内容を確認したという意味も含むため、ただ受け取ったという意味の「拝受しました」よりも強い言葉になります。

実際に使う際には、「いつも大変お世話になっております。メール拝見しました。早速のご対応感謝します。今後ともよろしくお願いします。」のように使います。

ビジネスの場では特に正しい敬語が求められます。「拝見させていただく」のような間違った敬語を使ってしまうと、人によってはそれだけで信用を失います。正しい敬語を使うように心がけましょう。

履歴書

履歴書は、就職するにあたって大事な書類であり、正しい言葉を書き記すことが必須です。履歴書に志望動機を書くときに、求人情報や企業のホームページを見て感銘を受けたことを書きたい場合にも「拝見する」を用います。

例としては「貴社の求人情報を拝見しまして~」や、「御社のホームページを拝見しまして~」のように使います。履歴書もメールの時と同じように、「拝見させていただく」のような間違った表現を使うと、就職活動に不利になってしまいます。重ねて言いますが、正しい敬語を使うように心がけましょう。

正しい敬語を身につけるのに本

最後に、「拝見させていただく」のような間違った敬語ではなく、正しい敬語を身につけるのにな本を紹介します。

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