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「ご寛恕」の意味と正しい使い方は?

初回公開日:2018年12月26日

更新日:2020年07月17日

記載されている内容は2018年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

皆さんこんにちは、今回は「ご寛恕」の意味と使い方・読み方・「ご容赦」との違いと題して、「ご寛恕」という言葉の正確な意味合いやさまざまな分野での用法や用例についてご紹介します。「ご寛恕」は聞きなれない言葉ですが、とても深い意味合いと成り立ちが認められます。

「ご寛恕」の意味

「ご寛恕」という言葉を皆さんは聞いたり、使ったりしたことがあるでしょうか。「ご寛恕」という言葉は現代の日常用語としてはもうほとんど使われなくなった印象があり、ビジネス用語としても「使われているのかどうか」が疑問視される場合もあるでしょうか。

しかし「ご寛恕」という言葉は現代でもしっかり使われており、特にビジネス上では常識的な用語として認められています。

「ご寛恕」という言葉の基本的な意味は、「心が寛大で人への配慮ができること」や「誰かが失敗や過失を犯しても、それを広い心で許容すること・許すこと」を言います。「ご寛恕」の「寛」という字には「寛大な」という意味合いがあり、「心が広いこと」を直接指します。「恕」の意味は「人の心情や境遇に配慮して大切にすること」を意味します。

「ご寛恕」の使い方・例文

「ご寛恕」という言の意味は先述のとおり、「広い心をもって人を許すこと・許容すること」を指すため、この「ご寛恕」の意味を含めた文章も「誰かの過ちや失敗を大きな心をもって許す」という形容が認められます。

日本語をはじめ、言葉を覚える際には「その言葉を実際に使って覚える」という実践的な学習法が実に効果的で、この「ご寛恕」という言葉やその意味・用例を把握する際でも、ぜひ「自分で例文を作ったりしながら、実際に自分の言葉・表現としてその言葉を覚える」という試みをしてみてください。

ご寛恕くださいますよう

「ご寛恕くださいますよう」という表現は「ご寛恕」を含む例文においてはきわめて一般的に認められる用例で、この言葉の意味は文字どおり「どうかご容赦くださいますよう」や「許していただければ幸いです」などといった、「許してほしい」という表現の丁寧な言い方・改まった言い方になります。

・先日の事業計画の失敗につきまして、どうかご寛恕くださいますよう
・部下が接客対応でクレームを招いてしまったことを、どうかご寛恕ください

このように「大目に見てください」や「許容いただければ幸いです」といった、特に目上の相手に対する「許しを請う」場面において使われます。

ご寛恕のほど

「ご寛恕のほど」という言い方も、先述の「ご寛恕くださいますよう」という表現の意味合いとほぼ同じで、「相手に対して許しや許容を請う場面」において使われます。この「○○のほど」という「ほど」の用法ですが、これはあらゆる表現を和らげるために用いる形容表現で、この場合であれば「相手に許容を委ねる」という形になります。

・部下のミスにつきまして、どうかご寛恕のほどよろしくお願いいたします。
・書類作成の不備に関しまして、どうぞご寛恕のほど承りたく願います。

このように「ご寛恕くださいますよう」という表現とその内容や意味はほぼ同じになりますが、さらに「相手に許容を委ねる姿勢」や「表現を和らげる形容」によって、先の「ご寛恕くださいますよう」という表現よりも丁寧な言い方になります。

ご寛恕いただき

「ご寛恕いただき」という言葉はその表現を見ればわかりますが、「すでに何か失敗したことが人から許されて、その許容に対して感謝する場面」において使われる言葉になります。

・先日の過失につきましてご寛恕いただき、誠に感謝申し上げます。
・この度はわたくしどもの事業計画のミスにつきましてご寛恕いただき、感謝いたします。

このように、何か失敗が先に起きて、その失敗をした人が目上の相手に対しそれへの許容を求めた上で、許された後の「感謝の旨を伝えるときの表現」になります。

ご寛恕いただければ

「ご寛恕いただければ」という表現そのものは謙譲語表現になっており、「○○していただければ幸いです」という文句に見られるように「話者が相手を立てる表現」にすでになっています。

つまり「ご寛恕いただければ」という言葉は「自分と相手の立場や関係性を問わずに敬意を示す表現」で、ビジネス用語では一般的に使われる言葉として認められます。当たり障りのない表現をもって「許容していただければ幸いです」という旨を伝え、相手からの容赦を請う表現として使われます。

この言葉は特に大目に見てもらう際や、許してもらうそのときに言う言葉としてあり、「相手からの許容を得ようとする段階」において使われる言葉になります。

ご寛恕いただきありがとうございます

「ご寛恕いただきありがとうございます」という表現は先述の「ご寛恕いただき」という表現と同じ段階で言われる言葉で、「何らかの失敗をした後で、すでに相手から容赦をいただいたとき」に使う表現になります。

・先日は事業計画におきましてミスをしてしまいましたけれども、ご寛恕いただき誠にありがとうございます。

このように「ご寛恕」という言葉が「すでに許しを得た後で使われる場面」になり、ビジネス用語としてもよく使われる日常的な表現として認められます。

ご寛恕願います

「ご寛恕願います」という表現は言葉のとおり「これから相手に許容・容赦を願おうとする場面」において使われ、特に部下が上司に向けて言うときや、あるいは先方会社に過失を許容してもらう際に使われます。

この際でも「ご寛恕願います」という表現はビジネスメールでもよく使われていて、文面でも相手にきちんと謝意の敬意を伝える言い方として認められます。

しかしもう少し言葉を和らげて表現する場合には、「ご寛恕いただければ幸いです」や「ご寛恕賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします」といったように、形容を変えておくのもよいでしょう。

ご寛恕賜わりたく

「賜(たまわ)る」という言葉の意味は「目上の人から受ける、上司から○○をもらう」という場合に使われる「受ける・もらう」の敬語表現で、この場合は「ご寛恕(許し)を受ける・承る」という表現になります。

敬語表現には日常的なレベルの表現から最上級の表現までがあり、この「ご寛恕賜る」という言い方は「ご寛恕」を含める言い方の中でも最上級の敬語表現として認められるでしょう。

・先日におきましてプランのミスがございましたけれども、どうかご寛恕賜りたく存じます。
・報告書の作成にミスがございましたが、何卒ご寛恕賜りたく願います。
・○○の件につきまして、ぜひともご寛恕賜りたく存じ上げます。

「賜る・賜りたい」という言葉を添えることにより、「寛恕ください」という表現よりも「さらに「寛恕してもらいたい」とい気持ちが強まります。

ご寛恕を乞いたく存じますなど

「ご寛恕を乞いたく存じますなど」という表現は非常に改まった言い方になり、特にビジネス用語としても公式な場面や、社長やお得意先に直接訴える場合に使われたりします。

特に「ご寛恕賜りたく存じます」や「ご寛恕いただければ幸いです」という言い方が一般的にされますが、「許してほしい」という気持ちを強く押し出す際にこの表現が使われます。

「乞う」という言葉の意味は「人に願い求めること」や「人から何かをもらうこと」、あるいは「神仏に対して恩恵を受けたい」という気持ちを強く伝えたい場合に見られ、「乞います」と伝えた時点で「話者が相手を自分より上位の者であること」を暗黙に示している表現になります。

ご寛恕を切に願います

「切に願う(切望する)」という言葉の意味は「○○を心から願う」や「そのようにあることを常々強く願っていること」を言い、この「切望する」という意味合いが「ご寛恕」の意味にかかってくることから、「どうしても許容してもらいたい・許してほしい」という気持ちをそのまま相手に伝える姿勢となります。

・これまで協力させていただきました案件を全て紛失してしまいましたことへのご寛恕を、切に希望いたします。
・この度は皆々さまにご迷惑をおかけしてしまいましたことを、切にご寛恕願いたく存じます

このように「何か過失をしてしまった後に、そのことについてどうしても許してください」という旨を全面的に伝える表現になります。

「ご寛恕」は敬語表現になるかどうか

「ご寛恕」という言葉は、ビジネス用語だけでなく日常用語としても目上の人に対して使われる表現としてありますが、「ご寛恕」という言葉だけでは(尊敬語や謙譲語としての)敬語表現にはなりません。「寛恕」という言葉に「御(ご)」という言葉が付くことによって丁寧語として理解される場合はあります。

基本的に「ご寛恕」という言葉に、敬語として認められる形容を施すことによって敬語表現となり、その際でも全体的なバランスを図って表現する必要があります。主に「ご寛恕」を敬語表現にする場合は「いただければ」や「存じます」、また「願い申し上げます」や「幸いです」という一般的な形容詞を付けて敬語表現とします。

「ご寛恕」の読み方

Latests