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「場末」の読み方と漢字の意味は?

更新日:2020年07月17日

皆さんこんにちは、今回は「「場末」の読み方/意味/使い方/例文/語源・場末のホステスとは」と題して、「場末」という言葉の正しい意味合いや用例、またさまざまな場面における用法についてご紹介します。興味深い言葉ですので、ぜひ「お役立て情報」にしてみてください。

「場末」の読み方

皆さんは「場末」という言葉を使ったり、聞いたりしたことがあるでしょうか。「場末」という言葉は日本語において古くから使われてきた言葉であり、特に最近ではそれほど使われなくなった言葉・表現として認められています。

「場末な○○」、「場末感丸出しの○○」といった感じに「場末」という言葉が使われることも多く、そのイメージとしてはあまりよくない印象を与える場合が多いでしょう。特にドキュメンタリー物の記録映画やドラマ、また紀行を企画したテレビ番組などにおいてこの「場末」という言葉が使われることもありますが、その意味合いは深い奥行があります。

「場末」という言葉の意味合いをその根本から知るためには、まず「場末」という言葉の成り立ちや語源、そして現代までにどのように扱われてきたのかという、「場末」にまつわる言葉の歴史について学ぶ必要があるでしょう。

読み方は「ばすえ」

「場末」という言葉の読み方は一般的に「ばすえ」となります。しかしこの「場末」という字の読み方にも現代ではいろいろとあり、「ばすえ」以外にも当て字のように読まれる例も多く見受けられます。

・さいご
・ばまつ
・すえ
・つい(終わりの意味として)
・けっきょく
・つまるところ
・おわり

このように、「終局」や「結局」などといった「最後」という意味合いを含めた言い方が小説やエッセイなどでは多くされており、特に小説では「その文面や内容の奥行を表すため」に、筆者の主観によっていろいろな読み方がされる例が多く見られます。

「場末」の意味

「場末」という言葉の基本的な意味は、「都心部から離れた郊外の町や場所」また「繁華街から離れた粗末な場所」を言い、その意味合いの背景には「衰退した環境や場所」という栄枯盛衰を連想させる姿勢が見受けられます。

特に「場末」という言葉やその意味合いが「人物」に当てられて言われる場合には、「いっときスターになったけれども、今では落ちぶれてしまった状態」を直接的に指して言う形容が取られやすく、ここでも「場所」への形容と同じく栄枯盛衰を謳う姿勢が色濃く反映されています。

・都心から外れた場所
・繁華街などから遠ざかった粗末な環境や場所
・いっとき栄えた人や場所が衰退した状態

「場末」という言葉が使われる際には、主にこの3つの意味合いが含まれていると理解してもらってかまいません。

繁華街の中心部から離れた場所

「場末」という言葉の基本的な意味は「繁華街から遠く離れた粗末な場所や環境」を指す内容で、主に「場所」を指す言葉・「場所」について形容する言葉として認められます。その点から言えば「人物を指して形容する場末の意味合い」は当て字と同じく、派生的に言われる「場末」の意味合いとなり、これは本来の「場末」の意味とは違ってきます。

都心から外れた所

先述で「繁華街の中心部から離れた場所や環境」を「場末」の意味合いとしてご紹介しましたが、もう少し具体的な「場末」の意味合いと言うと、「場末」というのは「裏どおり」や「路地」、また「人気がない場所や環境」、「空虚感が漂う寂れた環境や状況」を指して言う言葉として認められます。

都心というのは「国を支える都市の中心部であり、経済発展の拠点とされる大都市や国際的都市」を主に意味しますが、この「中心部」から全く外れてしまい、経済発展や人々の往来がすっかり途絶えてしまった環境や場所を「場末感漂う場所」として形容されるのは、「場末」の基本的な意味合いにおいても古くから認められています。

郊外を指す「場末」

「郊外」という言葉の意味は「都心部から離れた農村部が残る場所」を基本的に指し、つまり「市街には認められない田舎や地方」という意味合いが強く含まれます。この「郊外」の特徴は「場末感漂う場所」と非常に近い意味合いと形容を持ち合わせ、「郊外」とは「場末の場所」と、一般的に理解されている場面も見られます。

「場末」の使い方

「場末」の意味合いは先述のように、「都心から外れた場所」、「繁華街などから遠ざかった粗末な環境や場所」、「いっとき栄えた人や場所が衰退した状態」などを指すことから、その形容は「場所」、「人物」、「空間」を指してその意味合いを持たせる場合があります。

・雰囲気は全く場末感あふれる
・都会にあるはずの場末な空間で
・人里離れた場末を想わす場所で
・郊外を抜けて益々場末感が漂う
・すっかり場末感ただよう人
・いっときのスターも今では場末となり
・東京にも場末感あふれる場所があり
・栄枯盛衰により場末感が漂ってくる

このように「場所」や「人物」に当てられて使われる場合が多く、どの意味合いにおいても「すっかり栄えなくなった」や「落ちぶれた」、また「人気がない、寂れた場所や空間」への形容表現が取られています。

場末の飲み屋

ドラマや小説などでもこの「場末の飲み屋」という言い回しが見られますが、この場合の「場末」の意味合いには先述の「落ちぶれた」や「人気がない」という意味よりも、「清閑な」や「落ち着きすぎた」、また「人気がないこと」や「急がされない」といった、比較的「落ち着いた空間」を指して形容される傾向が強くあります。

・人気はないけれども居心地のよい飲み屋
・静かすぎるけれども行きつけの飲み屋
・郊外にあって客は少ないけれども馴染みの飲み屋

このように、「場末の飲み屋」と形容する話者がいればその話者にとって「馴染み深い飲み屋」や「落ち着くお店」といった心境で語られる場合も多くあり、その場合は「落ちぶれた店」と言うよりも「安心できる店」という心境の方が強まります。

また上記の背景とは別に、単純に「売れない飲み屋」や「寂しい飲み屋」という形容も普通に見受けられます。

「場末」を用いた例文

言葉を覚える際には「実際にその言葉を使って覚える」という実践的な学習法が効果的で、例文を自分で作ってその言葉を覚える仕方を続けていくことで、さらに多角的にその言葉の用法や意味合いを把握することができるでしょう。

・江戸町城下の場末の港
・場末感あふれるスタジオ
・場末の映画
・場末の店
・日暮れのように場末が漂う
・田舎の場末の街角
・古い道具の場末感
・暮らしに場末が漂う
・魅力に場末感が漂う
・外国の場末の街角
・今も昔も場末の環境

「寂しい場所」や「人気のない空間」を指して「場末」という言葉が使われ、これらの言葉や表現を含む文章を作れば、「場末」という言葉を使った例文がそれぞれでき上がります。

「亀井戸に近い場末の町へ行った」

「亀井戸に近い場末の町へ行った」というこの表現は、芥川龍之介の作品『彼』という小説にある下りで、主人公「僕」が「彼」と一緒に「場末の町」へ行くという情景や光景が描かれています。

亀井戸(亀戸:かめいど)というのは、東京江東区にある亀井戸一丁目から九丁目辺りを指す地名で、芥川龍之介の『彼』の中でもこの地を舞台として話が展開されます。

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初回公開日:2018年12月15日

記載されている内容は2018年12月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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