「招聘」の読み方と意味!正しい使い方は?
更新日:2020年07月17日
「招聘」の読み方
日常生活で見かける機会の少ない「招聘」という漢字を読めるでしょうか。この漢字は「しょうへい」と読みます。
そもそも「招聘」の「招」を使用する機会はあっても「聘」は日常的に使う機会がない漢字だといえます。まずは「招聘」という言葉の意味や使用方法について解説していきます。
「招聘」に似た言葉
招聘には「礼を尽くして人を招く」「丁寧に招く」という意味があり、似た言葉に「招待」と「招請」がありますが、招聘は「招く人の方が立場が上」という意味合いが強くなります。
「聘する」には「礼を厚くして人を招く」という意味があり、「聘問(へいもん)/贈り物を携え訪問すること」や「聘物(へいもつ)/贈り物」といった使い方があり、いずれにも「礼を尽くす」意味合いが含まれます。
「招聘」の英語
招聘を英語で表すと「Invitation(インビテーション)」が該当します。また招聘だけでなく、招待、招請の全てに「Invitation」が該当します。
ただし、「Invitation」は名詞なので、「招く」「招待する」「招聘する」などのように動詞で表す場合には、全て「Invite(インバイト)」となります。
つまり、招聘を英語で表す際の単語には使い分けがありません。
「招聘」と「招待」と「招請」の違い
招聘には「礼を尽くして人を招く」「丁寧に招く」という意味があることを前述していますが、「招待」と「招請」にも「人を招く」という意味があります。
それでは、「招聘」と「招待」と「招請」にははどのような違いがあるのでしょうか。それぞれに例文を挙げながら、各々の違いについて解説していきます。
読み方の違い
まずは「招聘」と「招待」と「招請」の読み方の違いについて解説していきます。
・招聘の読み方:しょうへい
・招待の読み方:しょうたい
・招請の読み方:しょうせい
読み方をお分かりいただけたら、次は意味の違いについて解説いたします。
意味の違い
いずれも「礼を厚くして人を招く」という意味であることに違いはありません。
「招聘」は「招かれる人よりも招く人の方が立場が上」という意味が強いので、取引先など立場が上の人に使う場合は大変失礼な印象を与えてしまいます。
「招待」と「招聘」の基本的な意味は変わりませんが、地位の高低に関係なく使用できるので、最も当たり障りのない表現です。
「招請」も基本的な意味は同じで、地位の高低に関係なく使用できます。
それぞれの使い方と例文
ここからは「招聘」「招待」「招請」のそれぞれの使い方を例文を挙げながら解説していきます。使い方を間違えるとビジネスパーソンとして烙印を押されかねないので、使用方法を間違えないようにしましょう。
「招聘」の使い方と例文
実際に「招聘」はどのような使い方をするのでしょうか。例文を挙げながら招聘の使い方について解説します。
例文:地域の教育会へ招聘を受け、よりよい教育に関する教育改革について積極的な意見を求められた。
一見する教育会へ丁寧に招かれていますが、実は「招いた人が立場が上」であることが分かりやすい例文だといえます。また、正式な場にて使われる言葉だということもよく分かります。
「招待」の使い方と例文
実際に「招待」はどのような使い方をするのでしょうか。例文を挙げながら招待の使い方について解説します。
例文:友人の結婚式に招待された。
招請とは異なり「招いた人と招かれた人が対等の立場にある」ことが分かりやすい例文だといえます。また、対等な立場でない場合にも「招待」は使うことができます。
「招請」の使い方と例文
実際に「招請」はどのような使い方をするのでしょうか。例文を挙げながら招請の使い方について解説します。
例文:皇太子夫妻をワールドカップの開会式に招請する
「招請」は「頼んで来てもらう、招き迎えること」という意味がありますが「一時的に地位や実績のある人に来てもらう」という意味でも使われます。特定の役職や地位にある人を招く場合、短期間の印象が強い招請よりも「招待」や「招聘」の方が相応しいといえます。
初回公開日:2018年11月25日
記載されている内容は2018年11月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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