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「諸刃の剣」の読み方と意味!正しい使い方は?

初回公開日:2018年12月27日

更新日:2020年07月17日

記載されている内容は2018年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「諸刃の剣」という表現については耳にしたことのある方も多いでしょう。この表現は一見すると非常に役立つような意味合いがあるようにも見えますが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、「諸刃の剣」の意味を語源や読み方、用例も交えて見ていくことにしましょう。

「諸刃の剣」の読み方

「剣」を用いたたとえはいろいろとありますが、そのうちの1つに「諸刃の剣」というものがあります。イメージしてみるといかにもかっこよく、かつさまざまな部分に刃がついているようで使い勝手のよさそうな剣というようにも感じることができます。そこから、メリットの多い物事などを意味するかのようにも見えます。

ですが、意味に関しては後で詳しく触れるとして、まずはこの「諸刃の剣」の読み方から見ていくことにしましょう。

もろはのつるぎ

これは「もろはのつるぎ」と読みます。「諸」は音読みであれば「しょ」と読めますが、ここでは訓読みの「もろ」が使われています。ちなみに、「諸」の訓読みはこのほかにも「もろもろ」というものもあります。

「剣」の部分は「つるぎ」と読み、こちらも訓読みです。ちなみにここでいう「剣」とは両側に刃がついた刀を意味しています。なお、刃が片側しかないのが刀で、日本刀もこの部類に入ります。

ちなみに、社会人の中でも「もろはのつるぎ」と読むべきところを「もろはのけん」と読むと言う間違いをする例が少なくありません。ここで「諸刃の剣」の正しい読み方はしっかりとマスターしておきましょう。

「諸刃の剣」の意味とは?

「諸刃の剣」の読み方について見てきたところで、ここからはその意味についても見ていきましょう。はたして、実際のところはどのような意味を持っているのでしょうか?

一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ

「諸刃の剣」の正確な意味とは、「一方では非常に役立つが、他方では自分などに対して大きな被害を与える危険もある」ということをたとえた言葉です。また別の言い方をするならば、「相手にも大きな打撃を与えることはできるが、他方で相手と同じくらいの打撃を受ける恐れがある」ことのたとえといえます。

ちなみに「諸刃の剣」とよく似たような言葉として、外来の言葉で「ハイリスク・ハイリターン」という言葉があります。これは株式の世界などでよく扱われる言葉で、一見すると「諸刃の剣」に似ています。

しかし、こちらの正確な意味は「損失の危険が大きいほど、投資家は大きな収益を期待するという法則」を意味するため、「諸刃の剣」にないような前向きさがあるという点で少し異なるといえるでしょう。

両刃の剣とは同じ意味なのか?

「諸刃の剣」と似たような書き方をする言葉に「両刃の剣(りょうばのけん)」という言葉もあります。この言葉の持つ意味は「諸刃の剣」のそれとどこか違いがあるのでしょうか。

これは結論から言うと、「諸刃の剣」の持つ意味と全く同じです。つまり、こちらの言葉にも「一方では非常に役立つが、他方では自分などに大きな被害をもたらす危険性があること」のたとえを意味する言葉であるといえます。

このため、実際にデメリットとデメリットの両方を持つことを表現するのであれば、「諸刃の剣」もしくは「両刃の剣」のどちらでも適しているといえます。

あのゲームシリーズでも登場した「諸刃の剣」

実はこの「諸刃の剣」ですが、ある有名なゲームシリーズでも武器として登場してきたことがあります。そのゲームシリーズとは「ドラゴンクエスト」シリーズです。なお登場する際の表記は「もろはのつるぎ」となっています。

作中では確かに攻撃力に優れた武器として登場はします。しかし、先ほども触れた「諸刃の剣」の意味そのままの剣の名前であるため、呪いのアイテムの1つにも数えられています。そして、その効果は敵に与えたダメージの一部が攻撃したキャラクターにも返ってくるという内容です。

考え方によっては、これほど「諸刃の剣」の意味を理解するうえでわかりやすい方法もないともいえるでしょう。ゲームでの悔しい思い出は割と後々まで思い出として残りますから。

「諸刃の剣」の語源と由来とは?

「諸刃の剣」についてはどのような成り立ちで出てきた表現なのでしょうか。ここでは「諸刃の剣」の語源や由来について見てみましょう。

まず、「諸」の部分から見ていきましょう。この「諸」という字は普通に考えると「多くの」や「もろもろの」といった意味を表す字ですが、実はこのほかにも「2つの、両方の」や「一緒の」といった意味もあります。

「諸刃」の場合は「2つの刃がついた」ということを表しますが、このような剣は敵を攻撃しようと振り上げたときに一つ間違えると自分の身を傷つける危険性があります。その様子から「相手に大きな打撃を与えることができるが、同時に自分もただでは済まない危険性がある」ことのたとえとなりました。

さらにそこから転じて、「非常に大きな効果をもたらすが、その分被害をもたらす危険がある」ことも意味します。

「諸刃の剣」の適切な使い方とは?

「諸刃の剣」という言葉の意味を理解できても、人によってはうまい使い方ができていないということも少なくありません。そこでここでは、「諸刃の剣」の適切な使い方について見ていきましょう。

メリットもある反面デメリットもある意味合いの場合に使う

「諸刃の剣」は、具体的にはメリットもある反面、デメリットもあるということを表現する際に使われます。

例えば、スマートフォンの機能について「諸刃の剣」を用いて説明する場合、スマートフォンのメリットとして、さまざまなアプリを入れることで非常に便利で使い勝手がよいという点を挙げておきます。同時に、非常に便利な反面、電池がなくなりやすい点や携帯の料金が高くなりがちというデメリットも合わせて示す必要があります。

そして、これらの例を根拠として使えば、スマートフォンのことを説明する際に「諸刃の剣」という表現を用いることができます。例文として書くならば、「スマートフォンはいろいろとアプリを入れられて使い勝手がよいが、電池がなくなりやすく料金も高い。いわば諸刃の剣だね」というようになります。

このように、「諸刃の剣」はメリットとデメリットを両方提示したうえで使うのが的確な方法といえます。

「諸刃の剣」の具体的な使用例

以上のように「諸刃の剣」の的確な使い方について見てきたところで、ここでは実際の例文を用いてどのように使うかについてより理解を深めつつ、慣れていくようにしましょう。

効果はあるがまさに諸刃の剣だ

最初に出してみたのがこの例文です。つまり、この方法の効果は認めつつも、それと同じくらいのリスクを伴っているがために「諸刃の剣」であることを意味する表現であるといえます。

「諸刃の剣」を使った表現は、このようにメリットだけを提示して、それを少し否定する形で使うというやり方もあります。

いわば諸刃の剣のような存在である

こちらは主に特定の人材について説明する場合に使われることが多いといえます。つまり、ある人物の有能さや非凡さは認めてはいますが、同時にその人の持つ危険性をも指摘するという意味で使われています。

現実には、特に本の中での人物紹介や人事の中での評価などで使われることが多いのでしょうが、非凡ながらも危険な香りのする人物を表現するうえでは「諸刃の剣」という表現は的を得ているといえるでしょう。

「諸刃の剣」の意味を理解して、偏らない評価を

「諸刃の剣」という表現について意味や由来を中心にいろいろ見てきましたが、いかがでしたか?

「諸刃の剣」という表現を使う時は、その対象となるものにプラスとマイナス、別の言い方をすればメリットとデメリットの両方が存在する場合を指すのがポイントであるといえます。

この表現は特に何かを評価するときに使うとよいでしょう。その際に、その対象となるものや人物、方法などについて長所と短所、プラスとマイナスの両方を提示することで、そのように評価したさまを偏りがなく公平かつ冷静な目線で分析できているとみなす方も増えるのではないでしょうか。

このように、「諸刃の剣」という表現も使う場と状況、方法によってご自身の評価を大幅に高めることにもつながるといえます。

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